天才児の娘が優れた才能ゆえに直面した問題【乳幼児期0〜5歳】

飛び級児成長記

飛び級児として成長した娘が乳幼児(0〜5歳)だったころ、優れた才能に恵まれているがゆえに直面した問題と、問題解決のために私が試みたことをまとめてみました。

【天才児ゆえの問題0〜5歳】すぐに退屈する

退屈そうに外を見る幼児

すでに0歳のときから人並みはずれた集中力で物事を観察し、当時から認知力と記憶力も突出していた娘は、同じことの繰り返しだと飽きてしまい、退屈している様子が見受けられました。

新しい情報を受け止め分析するテンポが、ものすごく速い天才児の場合、「退屈」とどのように向き合うべきか、親御さんは最新の注意を払うべきだと私は思います。

なぜなら、

  • 退屈すぎると、好奇心が消えてしまう
  • 退屈する時間がなければ、自分の創造力を実行に移すきっかけが生まれない

と、「退屈」は子どもの才能にとって諸刃の剣ですから、慎重にお付き合いすることが大事なのです。

まだ0歳のときには、会話での意思疎通はありませんでしたが、表情が曇っている・動きが緩慢・なんだか元気がないといったサインから、私は娘の退屈度を推察していました。

これで乳幼児も退屈にサヨナラ! ウチの娘が夢中になっていたベビージム遊びです。

ひたすら「子どもの気分予報士」に徹し、退屈度が高いようなら、新しいおもちゃや本を導入する、または使い方を工夫してイメージを変えるなど、「退屈させず、かといって刺激は多すぎず」のさじ加減を、お子さんの様子を見ながら調整することをオススメします。

賢い子どもが退屈してしまうのを防ぐヒケツは、親の繊細な対応です。親子間の丈夫な愛の絆も、親が子どもに繊細な対応をすることから育ちますので、よろしければコチラの記事もどうぞ。

【天才児ゆえの問題0〜5歳】自分の好きな世界に浸りすぎる

望遠鏡で遠くを見る幼児

天才児は、自分が夢中になれるテーマを見つけたら、探究心に突き動かされ、その世界にどっぷりと浸ります。そして、テーマの探索に熱狂しすぎて、他のことにまったく興味を持たなくなります。

興味を持てる分野でとことん自らの好奇心を発揮することは、才能を伸ばす上でとても大事なこと。

でも同時に、できるかぎり多くのさまざまなテーマを幼少期に自ら体験する機会を与えてあげることで、人間として豊かな人生を子どもは歩めるのではないか、と私は考えています。

子ども自身の体験を通じて、特に重視すべき興味分野と才能を選択するきっかけもできますしね。

2歳のときにひとりで本が読めるようになった娘は、朝から晩まで、放っておいたら読書しかしないほど、文字の世界に浸っていました。

本好きなのは大歓迎ですが、娘の場合、つかまり立ちをしたのが1歳半と動作の発育が遅咲きだったので、体を動かすことを日常生活に取り入れる必要性を、私は感じていました。

そこで、娘が夢中になっていたテーマ「動物」を外遊びと結びつける工夫を、わが家では実行。

毎週常連だった動物園には、大きなロープジャングルジム付きの遊び場があったので、毎回動物園を訪れた後には、外遊びをさせていました。

また、「本を読む」受身的な知識の習得だけでは偏りがあると私は思いましたので、ハサミや粘土細工での工作や手芸で、自分の創造性をアウトプットする機会を設けることも、心がけました。

わが家のケースでは、2歳のときの娘の読書量が1日30冊以上(自分で読む分と読み聞かせの合計)と大量でしたので、読書以外のことを体験する機会を設ける必要がありました。

ですが、読書/読み聞かせの習慣は、子どもの健全な心身の発育にとって大事な基盤ですので、その点どうぞ誤解がありませんように。

【天才児ゆえの問題0〜5歳】失敗体験が少ない

成功と失敗の立て札

新しいことに挑戦しても、技術をすぐ習得するだけではなく、優れた作法で技術を上手に応用できる天才児は、失敗を体験するきっかけが、あまりありません。

なんでもそつなくこなす天才児は、親にとっても誇らしい存在ですが、人生そんなに甘くない(笑)。一生のうち、失敗ゼロで人生を歩む人なんていないので、子ども時代に「失敗したけど、また挑戦したら、できた!」と納得できる体験を、優れた才能ゆえに「失敗しにくい天才児」に作ってあげることは、天才児の親が果たすべき義務のうち、いちばん大切なことだと私は思います。

私が実行していたのは、最近接発達領域を把握する学びのテクニック。

一度のチャレンジだけではクリアできそうにない課題に、娘が自然と興味を抱くように誘導し、

  • 失敗したら、挑戦した努力をほめる
  • 成功に続く方法を自分で考えている子どもの思考プロセスを、的確な質問でサポート
  • 失敗の連続で子どもの自信がへこみすぎないよう、レベルの調整またはすでにクリアしている課題への再挑戦で、継続力・抵抗力をつけさせる

といった方法で、「失敗なんて怖くない。挑戦すればできる」と、自分の能力に対する絶対的な自信が娘の心の中に育つように、心がけていました。

【天才児ゆえの問題0〜5歳】まわりと違う自分に困惑

白い石の列からひとつだけはみ出る赤い石

特に幼いうちは、まわりと違う自分、そして特に大人から自分だけが違う扱いを受けることへの疑問に、天才児が戸惑う機会は多いかもしれません。

実際の年齢よりも語彙が多く、議論に長けているとはいえ、天才児はまだ子ども。なのに、この点を忘れて天才児がすでに大人であるかのように接する大人が、残念ながら少なくないので。

また、年齢別保育を実地している保育園や幼稚園で、同じことにチャレンジしているのに、自分と違いまったくできない同い年の子どもとの出会いは、天才児にとってまさに未知との遭遇。

他の子どもたちにしても、自分たちとは格段に異なるレベルで物事をこなせる天才児は、驚きの対象です。

私が気を配ったことは、

  • 娘が自分らしさを受け止め、自分の心を守ることができるように
  • 人にはそれぞれ「自分らしさ」があるので、他人の個性を自分自身の基準から判断しない

という2点。

子どもにとって最重要なのは、「親がありのままの自分を認め、愛してくれること」ですから、お子さんに対して親の愛情をまっすぐに表現してあげましょう。親の愛が確信できれば、子どもの心は揺らぎません。

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