【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴/図書館デビューと死の哲学

飛び級児成長記

4歳当時の娘のルーティンは、保育園・動物園・外遊び・図書館、そして読書、読書、読書! 

もう完全に本の虫に育った娘は、4歳のときに図書館デビューを果たします。

また、「死とは何か?」と悩んだ娘が、ある体験をきっかけに「私は将来、医者になりたい」と決意したのも、4歳のときでした。

*命が絶える場面が出てくるので、目にされたくない方は記事をお手に取らないよう、お願い申し上げます。

【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴①保育園で朗読/外遊び重視

本に夢中な4歳児

2歳のときから自分でも本を読めるようになった娘は、4歳の頃にはとにかく本漬けの毎日を過ごしていました。

週3回、お世話になっていた保育園でも、みんなでお遊びの時間に娘が本の読み手になって、他の子に朗読をするスタイルが定着し、保育士さんたちは「お給料を払いたい」なんて冗談を言っていました。

娘より年少のお子さんのご両親からは、娘の本好きが自然に本と馴染む環境に好影響を与えると、とても喜ばれました。

ただ、私としましては、保育時間にはできるだけ外遊びで運動する機会を娘に与えてほしい、と思っていましたので、私どもの要望もお伝えしました。

ロープジャングルジムとボルダリング

幸い、ボルダリングが趣味で、お教室で子どもへの指導もしている保育士の方がいらっしゃいまして、その方が積極的に子どもたちをロープジャングルジムやボルダリングの壁を使う外遊びに誘導し、指導してくださったのは、とてもありがたいことでした。

ロープジャングルジムのてっぺんまで登れるようになった娘の提案で、彼女と一緒に私も這いつくばってジムのてっぺんまで登ったことも、懐かしい思い出です。高所恐怖症の夫は、楽な役割でした(笑)。

【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴②動物園も引き続き常連

手を振る動物園のクマ2匹を観察する4歳当時の娘

週3回の保育園、そして動物園にも週3〜4回は通い詰めるスケジュールというのが、当時のわが家の定番プログラムでした。

娘は自分なりのロジックで、観察対象の動物を選ぶと、
図鑑で生態を調べる→動物園で観察する→再び図鑑で疑問点を調べる→また動物園へ
という学びのステップをすでにサイクル化していました。

しかし次第に、動物だけではなく他のテーマ(例:ヒトの体/発明者の伝記)に興味を持った娘に、さらに多くの本に触れるきっかけを与えてあげたいと思いましたので、娘を引き連れて地元の図書館へと足を向けました。

【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴③図書館デビュー

【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴③図書館デビュー

数多くの図鑑を使う必要性に加えて、わが家で購入する本だけでは、娘の本への情熱に対応しきれない、という問題も生じていました。

と申しますのも、当時は週に10冊程度の本を購入していたのですが、

  • 読書テンポが速い
    →購入できる新刊がほとんどない
  • 映像記憶の持ち主なので、一度読んだ本の内容は忘れない
    →娘が読む本は私もすべて目を通し、読後にストーリーに関するクイズやお互いの感想を話し合う機会を設けていたものの、娘にとって刺激が少なすぎる

という点が、娘の読書への喜びの妨げとなっていたのです。

初めて訪れた図書館で、多数の本と感動の対面を果たした娘

初めて訪れた図書館で、多数の本と感動の対面を果たした娘。「ここの本、全部読んでもいいの?」と興奮

図書館を初めて訪れた娘の様子は、今でも私の目に焼き付いています。昭和化石の私、咄嗟に写真を撮らなかったのが残念です。

子ども用のコーナーで、本棚の前にリオ・デ・ジャネイロのキリスト像のように、両手を広げて立ちすくんだ娘。

数秒間の沈黙の後、「ここの本、全部読んでもいいの?」とたずねてきました。

利用者カード1枚につき毎回10冊貸し出しできること(現在は20冊可)を知った娘はすかさず、「今日、あと何分図書館にいられるの?」と聞いてきました。

私が理由をたずねると、「薄い本は、すぐ読み終えてしまうので、借りる意味がない。借りる本を選ぶ前に、図書館でしばらく時間を過ごせるなら、その間に何冊かの薄い本を読んでしまいたいから」という返事でした。

娘が気に入ったのなら、動物園と図書館をセットで訪れるつもりなので、毎回図書館滞在に30分、その後本を選ぶのに5〜10分はOKと伝えましたら、娘はダッシュして、本に飛びつきました。もう、ほとんど時間との戦いです(笑)。

そんなですから、2〜3週間に1度ほどのペースで、好きなだけ図書館に滞在してもいい日を作り、親子共々読書に勤しむ週末が多かったですね。

この「図書館デビュー」以降、公立図書館を3つ掛け持ちで、週3〜4回は利用していました。

娘の読書需要はブラックホールのように巨大でしたので、ひとつの図書館だけでは本が足りなかったためです。

【わが家のギフテッド児】4歳児での特徴④「死」について悩む

生死の札

保育園でいちばん仲良しだったお友だちのお祖父様が、心臓発作で急にお亡くなりになったことは、娘にとってもショックな出来事でした。

娘の誕生時、私の両親はすでに他界していたので、「家族を失くす」悲嘆を初めて身近で体験した娘は、愛する家族を失う悲しみはもとより、彼女の視点からは死の訪れ方が不公平だ、という点に悩むようになったのです。

お亡くなりになったEちゃんのお祖父様は、Eちゃんやお孫さんたちをとても可愛がってくれた、優しい人だった。けれども、L君のお祖母様は意地悪で、普段は仲良しのL君のご両親がケンカする原因は、いつもお祖母様のこと。

悪い人は生き続け、良い人が亡くなる「死」の仕組みは、不公平で納得がいかない、という悩みを娘は私に打ち明けてきたのです。

この娘の悩みを解決する答えは、私にも見つけられません。ともかく真摯に私自身の考えを述べ、死の不公平さに関してさまざまな学問の見地で議論されている内容を、子ども向きに噛み砕いて説明することを心がけました。

以上のように「死」について娘が思いあぐねていたときに 、旅行先のギリシャで、ドライブ中だった私たちの先行車が道に飛び出してきた子猫を轢いてしまう場面に遭遇してしまいます。

先行車はそのまま走り去ったので、私たちは子猫の救助を試みました。しかし、現場横の民家を訪ね、子猫の飼い主と近所の獣医を探している間に、子猫は息絶えてしまったのです。

私が抱えていた子猫の亡骸に手を伸ばし、ひたすら子猫の頭を撫でていた娘の表情が、忘れられません。

子猫の飼い主は、私たちが訪れた民家のおばあさまで、英語が話せる娘さんらしき人が通訳してくれるまで、おばあさまは私たちのせいで子猫が亡くなってしまったと誤解して、お怒りでした。

事情が判明してから、おばあさまは私たちが子猫を助けようとしたことへの感謝と、謝罪の言葉を涙ながらに口にしました。

この体験後、さらに生死について意見交換をする機会が、家庭内でも保育園でもありました。

それからしばらくして、娘は私に告げたのです。

「できるかぎり、たくさんの命を助けたい。だから、私は将来、お医者さんになる」と。

コチラの2冊は、わが家にもある良書。私自身も繰り返し読んだ本なので、心からオススメします。

【わが家のギフテッド児】まとめ・4歳児での様子

  • 読む本が足りずに、図書館デビュー
  • 「死」について思いあぐね、将来医学を学ぶことを決意
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