天才児に認定された私の娘は、映像記憶の持ち主。
彼女の記憶力が伸びた理由は、0歳のときから取り入れた「遊び」にあると、私は思っています。
どこのご家庭でもカンタンにできる方法なので、私が考案した「ベビージム遊び」の内容を、この記事でご紹介します。
乳幼児の記憶力
乳幼児の記憶力は、生後18ヶ月頃からコンスタントな状態で発達するのではないか、と推定されています。
けれども、誕生したばかりの赤ちゃんが、お母さんの声や心臓の音に反応するので、お腹の中にいるときから、それらの音を記憶するメカニズムがあることは、まちがいないようです。
乳幼児の記憶力について、心理学の研究では、以下の内容が検証されています。a)
- 生後3ヶ月の赤ちゃんは、自分でモビールを動かした体験をおぼえている
(実験から8日後、同じ状況に置かれた赤ちゃんは、再びモビールを動かそうとする)。 - 生後9〜14ヶ月の乳幼児は、大人の行動を1日経ってもおぼえていて、1日後でも真似することができる(例:ボタンを押すと、音が鳴る)。
ただし、1週間後に同じ真似をできたのは、月齢が上の乳幼児だけだった。 - 生後12ヶ月の赤ちゃんは、一度何かを見つけた場所をおぼえている
(例:隠してある物を探すとき、前回見つけた場所から探し始める)。
わが家で大ヒット!心理学博士の私が考えた「映像記憶力」を育む遊び
- 利用する物:ベビージム/指人形/ラトル/リボン・ゴム紐
- 遊びをスタートした時期:娘が3ヶ月の頃
- 頻度:毎日10〜30分ほど
「映像記憶力」を育む遊び:遊び方の説明書
ベビージムに、おもちゃを3〜7つほどリボンやゴム紐でぶら下げる
ぶら下げるおもちゃ(指人形/ラトル)は、以下の点に注意を払って選ぶことをオススメします。
- 柔らかい素材
- 赤ちゃんが口に入れても安心な素材
- 洗濯/消毒ができるもの
- サイズが小さすぎない/大きすぎない
- デザイン・色が異なる
使用するおもちゃの数は、月齢に合わせて増やすのが良いと思います。
リボンを選ぶときには、色・太さ・手触りがちがう種類のものを組み合わせていました。
ゴム紐は、赤ちゃんの握力/腕力が強くなってきてから、お好み次第でお試しください。赤ちゃんの引っ張る力が強いと、ベビージムが倒れてしまう可能性があるので、必ず大人が立会いの元で遊ばせるようにしましょう。
うちの娘は、初めてゴム紐でおもちゃをぶら下げた日に、目をまん丸にして驚き、喜んでいました。その後、すべての紐の伸縮性を確かめていたのが、良き思い出です。
週1回のペースでおもちゃを交換
わが家では、毎週月曜日に「今週のおもちゃ」をベビージムにぶら下げていました。
毎週、新しいおもちゃを買う必要はありません。3〜4週間くらいのサイクルで、毎週ちがうおもちゃを赤ちゃんにプレゼンテーションできれば、それで十分です。
私が週1で同じおもちゃを固定した理由は、あまり刺激が多すぎると、逆効果かな?と思ったから。
赤ちゃんは、じっくりと探索し、情報を消化する時間が必要ですからね。
「今週のおもちゃ」の位置を数日おきに交換する
おもちゃの位置を交換するテンポは、月齢に合わせて頻度を上げるのが良いと思います。
初めは、週の初めに出てきたおもちゃを観察するだけで喜んでいる赤ちゃんも、数週間経つと「あら、またコレ?」みたいな態度を示すと思います。
「ちょっと退屈そう」と親御さんが感じるようになったら、「今週のおもちゃ」の配置換えをしてみましょう。
私は、娘が見ていないときにおもちゃの位置を変え、翌日ベビージムで遊ばせるときに「さあ、どうぞ。何かちがうけど、わかる?」などと大げさにプレゼンテーションしていました。
月齢が増えてくると、娘はこの「おもちゃの位置替え」を非常に楽しむようになり、自分から進んで場所を移動したおもちゃを指さして、私に教えるようになりました。
位置替えをするおもちゃは、最初はひとつだけに限定し、慣れてきたら数を増やすのが良いと思います。
位置が変わったおもちゃを見て、赤ちゃんが興味を失くしているようなら、おもちゃの位置交換を取り入れる時期が早すぎたのかもしれません。
そんなときには、また週1ペースの同位置でおもちゃをプレゼンすれば、OKです。
遊びの基本は、赤ちゃんが楽しめること。
ぶら下げるおもちゃの数や位置交換は、常に「赤ちゃんが喜んでいるかどうか」を基準に、変更ペースを調整してくださいね。
わが家で「映像記憶力」を育む遊びが生まれたきっかけ
たくさんの読者の方に私のサイトを訪れていただけるように、まるで大発明でもしたかのような見出しをつけました。
実際は、そんなに大したことはしていないのですが(汗)、
- 娘は大喜びしていた
- 結局、彼女は映像記憶力の持ち主に育った
ことを考慮すると、現在0歳児を育児中の読者の方にお知らせする価値がある内容だと思いましたので、記事にまとめた次第です。
ここでご紹介した遊び方を思いついたきっかけは、単に娘を喜ばせたかったから。
生後3ヶ月の頃、ベビージムの下に横になると、娘は毎日、ものすごく真剣におもちゃをひとつずつ眺める・口や手で探索する・足で挟むことで時間を費やしていました。
「来る日も来る日も、同じおもちゃを眺めてすごすなんて、退屈じゃない?」と思った私がある日、新しいおもちゃをベビージムにぶら下げたところ、娘は大はしゃぎ。
その後、毎週月曜日に「今週のおもちゃ」を更新して娘に遊ばせたところ、大喜びしていましたので、このベビージム遊びを習慣的に取り入れるようになりました。
娘も私も、ベビージム遊びのおかげで、マンデーモーニングブルーには縁がない生活ができたのも、大変良かったことのひとつです。
わが家ではこの遊びを、娘が1歳すぎる頃まで毎日繰り返していました。難易度を高くするために、最後の方はおもちゃをシャッフル状態で毎日位置交換しなければいけなかったことも、今では懐かしい思い出です。
私の思いつきから生まれた「ベビージム遊び」で、みなさんがお子さんと楽しくすごす時間がさらに増えますように♬
<参考文献>
a) Schneider, Büttner (2008): Entwicklung des Gedächtnisses bei Kindern und Jugendlichen, in: Oerter, Montada (Hrsg.): Entwicklungspsychologie, Weinheim & Basel.