【天才児の育て方】③才能の芽をつむ4つの禁句は、使っちゃダメ!

子どもの頭を良くしたい親の宿題:③天才の芽をつむ4つの禁句 天才を伸ばす育児

子どもは好奇心のかたまり。

私たち大人が目にしても、もうな〜んとも思わないような出来事に、子どもはひとつ残らず注目して、「これって、なんだろう?」と考える能力にあふれています。

好奇心に追い立てられる子どもの欲求を満たすためには、「時間」が必要です。

興味がわいたことに挑戦し、失敗と成功を重ねるうちに、学ぶ喜びと才能を発揮する方法を身につける。

…と進めば、好奇心を頭の良くなる力に結びつけることができるのですが、このプロセスで親の足かせとなるのが「時間の欠乏」。

常にマルチタスキング状態で生活している育児中の親御さんにとって、「ゆったりとした時間」は夢のまた夢。

それなのに、私たちとは次元のちがう時間の世界で動いている子どもは、親の生活をときにはあきれるほどゆっくり、あるときには分刻みの逆襲で、「もう、助けて」状態におとしいれます。

子どもの頭を良くしたい。だけど時間の足かせを引きずっている親はだからこそ、子どもの発育を妨げる「禁句」を、つい口にしてしまうのです。

「才能の芽をつむ禁句」は、ホコリのように子どもの心にたまり、知育だけではなく、心身の健やかな発育を阻む原因となります。

ちょっとした日常の心がけが、子どもの才能を伸ばすか、それともつぶしてしまうのかを左右するので、この記事でご紹介する内容を、ぜひ取り入れていただきたい、と願っています。

この記事で取り上げるテーマはこちらです。

才能の芽をつむ親の禁句4つ

  • 「これをしなさい」は興味の芽をつむ
  • 「あなたにはできない」は挑戦心の芽をつむ
  • 「こうすればよかったのに」は喜びの芽をつむ
  • 「どうしてできないの?」は未来の芽をつむ

【天才児の育て方】興味の芽をつむ親の禁句=「これをしなさい」

興味の芽をつむ親の禁句=「これをしなさい」。親に勉強を強制される子ども

子どもって、「なんでこんなモノがおもしろいのかな?」と大人の目には映ることに興味を示します。

大人にとって理解不能なことに夢中になるわが子の姿は、親を少し不安にさせます。
しかも、こんな変なことに一生懸命取り組んでも、何の役にも立たないのに、と親はジリジリ焦ります。

「これをしなさい」というセリフで親が子どもにすすめる内容は、子どもの明るい未来につながると、親が信じて選んだこと。

でも、胸に手をあてて考えてみると、大人の私たちだって、誰かに「これしなさいよ」と強制されたら、やる気がなくなりますよね。

頭が良くなるために、ムダな体験ってありません。
むしろ、ムダに見える体験から、人生で本当に役立つ能力が育つのです。

親にとってはちょっと不思議な興味の対象に子どもが没頭している間は、子どもをせかさず、観察したり、考えたりする時間を十分にあげましょう。

興味を持ったことに、子どもが数時間ぶっ通しで取り組む場合もあるので、飲み物・おやつ・日よけ対策などは、親御さんが目を配ってあげてくださいね。

どんなに熱中していても、そのうち子どもは現実の世界に戻ってきます。そうしたら、子どもがなにをしていたのか、なぜそうしていたのかなど、親が興味を持ってたずねることも大切です。

自分の行動を言葉にして伝えることで、子ども自身も頭の中に浮かんだいろいろな考えをまとめることができますし、親子の会話から浮かんだアイデアを、さらに次の探究ステップにつなげることもできます。

【天才児の育て方】挑戦心の芽をつむ親の禁句=「あなたにはできない」

いじける子ども

ハサミを使う・高いところに登るなど、親にしてみると「ちょっと危ないんじゃない?」ということを、子どもがやりたがるときに、親は思わず「あなたにはできない」って言ってしまいがち。

こんなとき親が気をつけるべきなのは、子どもが挑戦しようとしていることが、以下のどちらのリスクにつながるのかを見極めることです。

  • 子どもに深刻な危害を与えるリスク
  • 子どもが今はできないけど、少し練習をすればできるようになることに伴うリスク

リスクが本当に危険なことに該当する場合は当然、親が子どもを止めるべきですが、親が「あなたにはできない」って決めつけてしまうリスクは、大人が子どもにやり方と、注意すべき点を教えてあげれば、子どもがクリアできるケースに該当することが多いのです。

だけど、子どもが次の習得レベルに進むためになんらかのリスクが伴う場合、親にしてみると、ものすごく細かいところにまで気を配って教える必要があるので、つい頭ごなしに「あなたにはできない」発言をしてしまいがち。

しかも親は「できない」発言で子どもを突き放したあと、なぜできないのか、説明しないことがほとんど。

すると、子どものチャレンジ精神は「できない」という親の決めつけで消され、自分に対する自信もあっという間に消えてしまうのです。

心の中から自己肯定力が消えてしまうと、なにかに失敗したとき、失敗の原因を探り、再びちがう方法でチャレンジしてみよう!と思う気持ちが育ちません。

その逆に、できなかったことをできることに変える経験が増えていく子どもは、自分がチャレンジしたい目的を選び、目的を達成するために努力する姿勢、そしてカンタンにはへこたれない力が身につきます。

【天才児の育て方】喜びの芽をつむ親の禁句=「こうすればよかったのに」

怒っている女の子

新しいことに挑戦してみる子どもは、親がジリジリするほど効率の悪い方法を選びがち。

しかも、大人にはよくわからない試行錯誤をくりかえした末に子どもが手に入れた結果は、親の目にはつまらない、小さな進歩であることもよくあります。

自分なりに小さな目的を達成できた子どもが大喜びして「できたよ!」と親に自慢しても、ほめてもらえる代わりに「もっとこうすればよかったのに」なんてセリフを吐かれたら、せっかくの努力と達成感が水の泡。

なにかにチャレンジして、自分なりの目的を子どもが達成できたときには、

  • 上手にできたことを具体的にほめてあげる
  • 子どもが進んで話せるように、話の展開を誘う質問を投げかける
  • 親目線で「良かった・悪かった」など評価するコメントは控える

ことがポイント。

チャレンジ中のプロセスで、もし子どもが手こずっていた部分があったら、まず子ども本人の話を聞きましょう。

それから、「あの部分では、こういうふうにすると便利だとママは思う」と、効率の良いやり方を親の意見として伝えるのがオススメです。

親御さんの提案に子どもが興味を示したら、わかりやすく説明をして、便利な方法の手ほどきをしてあげましょう。

こうすれば、子どもの自尊心を傷つけることなく、新しいことを学ぶ喜びの芽が、グングン成長していきます。

【天才児の育て方】未来の芽をつむ親の禁句=「どうしてできないの?」

親に怒られてテーブルにうつ伏せる子ども

子どもに、「どうしてできないの?」とたずねても、親にとって納得のいく答えが返ってくる確率は、ゼロ。

おそらく子どもの口からは、「わかんない」とか、「どうしても」というつかみどころのないお返事が戻ってきて、親のイライラがマックスになることはまちがいありません。

実は、親が「どうして?」という言葉を口にする理由は、

  • 親自身のネガティブな感情の表現(例:子どもの行動は親の期待を裏切るモノだった)
  • 親もどうしたらいいのかわからずに困惑している

ことが原因なので、もともと子どもに答えられるはずのない問いかけなのです。

「どうしてできないの?」という言い方だと、子どもがうまくできなかった行いではなく、子ども本人を対象にした否定となるので、子どもの自尊心がメチャクチャ傷つきます。

子どもが挑戦したのにうまくいかないことがあったら、

  • まず子どもの感情(悲しい・くやしいなど)を受け止めてあげる
  • 親の感情を子どもにぶつけない
  • 「あの子はできたのに」などと、他人との比較は絶対禁止
  • 自信を取り戻すことが必要なので、子どもがすでにうまくできるとわかっていることをいくつか試させる
  • 子どものポジティブエネルギーの充電タンクがいっぱいになったら、もう一度チャレンジできるようにサポート(→失敗した原因が、まだ身についていないテクニックによるものなら、その習得方法を提案し、子ども本人のやる気を尊重しながらサポート。押し付けは厳禁)

というプロセスを踏んで、「新しいこと・むずかしいことに挑戦したい」という子どもの未来の芽がつまれることのないように、応援してあげましょう。

まとめ【天才児の育て方】③才能の芽をつむ4つの禁句

親子3人が夕日に手を振る。禁句にさよなら

子どもの豊富な好奇心は、子どもが自分で考えて、挑戦するための十分な時間がないと、学ぶ力につながりません。

子育てに追われていると、子どもの好奇心から生まれる、手間ひまのかかる欲求を退けるようなセリフが、つい口から出やすくなります。

日常生活で親が無意識のうちに「禁句」を使っていると、子どもの持って生まれた才能が開花するチャンスも、健全な発育も望めません。

気づかないうちに才能の芽をつんで、子どもが生まれ持った能力をつぶしてしまわないように、この記事で取り上げた禁句は口にしないでくださいね!

大事なポイント:才能の芽をつむ親の禁句4つ

  • 「これをしなさい」は興味の芽をつむ
  • 「あなたにはできない」は挑戦心の芽をつむ
  • 「こうすればよかったのに」は喜びの芽をつむ
  • 「どうしてできないの?」は未来の芽をつむ
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