【ギフテッド児の完璧主義】瓶の蓋が開けられずに堂々巡りの2歳

飛び級児成長記

ギフテッド児の典型的な特徴である、完璧主義。

親子でのお菓子作りが定例イベントだったわが家で、バニラエッセンスの蓋を自分で開けることができず、無理な挑戦と自己批判の堂々巡りの世界に陥った娘を、2歳児の現実に連れ戻したお話です。

ギフテッド娘の完璧主義、2歳の時のお菓子作りで顔を出し立ち往生

お菓子作りの計量

なんでも自分でこなさないと気が済まないギフテッド娘。まだ2歳だったので、作成手順の指示は私が与えていましたが、スプーンとカップを使っての計量は、「ナノグラムの差も許さない!」的に、ギフテッドらしさを炸裂しながら、ひとりで担当していました。

ウキウキしながら作業に当たっていた娘の完璧主義が、楽しいお菓子作りにバーンと登場してにっちもさっちも動かなくなってしまったのは、「バニラエッセンスの蓋が自分で開けられない」という些細な出来事からでした。

瓶の蓋開閉も完璧を目指す天才児、無理な挑戦・自己批判の堂々巡り

バニラエッセンス

小さな手にバニラエッセンスの瓶を握りしめ、「ママが開けるから、瓶をくださいな」と私が声をかけても、耳を貸さない娘。

「材料をはかるのは、私のお仕事。だから、瓶の蓋も自分で開けるの」と、娘の完璧主義は、数百年の時を経ても存在感を発しているイースター島のモアイ像のように、びくとも動きません。

完璧主義と同様に、びくとも動かないのは、バニラエッセンスの瓶の蓋。蓋の開閉に挑戦し続ける娘は、「蓋が開かないと失敗だから」と意固地になり、次第に「このままでは失敗しちゃう」、「私が開けられないから失敗だ」と発言がエスカレート。

このままでは、お菓子作りが裏目に出て、娘が自己批判の堂々巡りを繰り返すばかり。なんとかしなければ、と焦りました。

身体の未発達が原因の説明に納得したギフテッド娘、堂々巡りを脱出

身長を測るこども

顔を真っ赤にして同じ動作を繰り返している娘に、「どうして蓋が開けられないのか、説明するからお話を聞いて」と声をかけ、娘の興味を引くことにとりあえず成功。

そして私は、娘を抱き上げました。

「ママは大人だから、あなたを抱っこする力があるでしょ。『力がある』のは、骨や筋肉が大人になると強くなるからなの。でも、子どもはまだ成長の途中だから、体のいろんな部分が大人みたいに強くない。だから、あなたが今、瓶の蓋を開けられないのは、『あなたの失敗』ではなく、あなたがまだ2歳だからなの。体が大きくなって力がつけば、できるようになるから、大丈夫」と説明しました。

自分にはまだ力が足りないことを、自分で納得するために、娘は私を抱き上げることにチャレンジしましたが、私の重い体は空中に浮き上がらずじまい。加えて、お互いの腕の太さを比べ、子どもとしての自分の体のサイズを実感した娘は素直に、「では、ママが蓋を開けてください」と、バニラエッセンスの瓶を私に渡してきました。

不動の状態だった娘の完璧主義を切り崩すことができた私の体重の重さと腕の太さに、感謝です(笑)。

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ギフテッドの子どもたちは、予想もつかない出来事で予測不能の反応を見せることが、しばしばあります。

子ども自身が納得のいく説明をしてあげれば、堂々巡りにオサラバできるので、説得に成功したらほっとひと息つきましょう。翌日どころか数分後に訪れる次の難題が、親御さんを待ち構えていますから。

わが家での甘いもの対策は、コチラの記事に載っています。

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