スイス発【飛び級児成長記】私が読者の方にお伝えしたいこと

飛び級児成長記

紆余曲折のギフテッド児の成長を、暗中模索の子育てでサポートし、なんとか無事に乗り切ったウチの娘の飛び級成長記で、私が読者の方にお伝えしたいことをお話しします。

スイス発【飛び級児成長記】 ひとり娘がギフテッド?!

「ウチの子、ギフテッドかもしれない?!」と誕生直後から感じていたものの、学校側から飛び級を勧められたときの私は、かなりあわてました。

当時、娘は小学校の2年生に進級したばかり。

「大変なことになってしまった……。彼女をうまく育てることができるかしら?」というのが、私の本音でした。

移住先のスイスの大学で心理学を学んだ私にとって、ギフテッドは未知の存在ではなかったのですが、自分の子がギフテッドで飛び級となると、不安をおぼえました。

飛び級をするギフテッド児には成長・教育の目安となる「普通」がない

私がいちばん心配したのは、飛び級教育を受ける娘を、どうすれば親として理想的にサポートすることができるのか、という点でした。

解決案を得るために、私がまずしたことは、「大学の図書館にGO」。

学術的な見地から報告されているギフテッドの特徴や、飛び級で注意を払うべき点を文献で確認しようと思ったのです。

ところが、私はすでにこの段階で、第一の壁にぶち当たります。

  • ギフテッドは全人口の2%程度
  • ギフテッドと認定された子どもたちの性格・才能は多種多様

という背景から、

絶対数が少ないギフテッド児を育てるうえで、成長・教育の目安となる「ものさし」が欠落している

ことに気づいたのです。

身体機能や知的面での発達では、例えば「12〜18ヶ月までの月齢で、◯◯ができるようになれば、心配しないで大丈夫」という幅がありますよね。

でも、わが家のギフテッド娘の知能・精神・身体面での発育状況は、小学2年生の段階で、すでにでこぼこ。

同い年の他のお子さんと比べて、発達のレベルが2段階くらい秀でているところがあるかと思えば、逆にものすごく遅れている部分もありました。

ギフテッド児の子育ては暗中模索の日々

わが子がずば抜けた才能に恵まれたことは、まさに天からの贈り物。

けれども「普通」という値と観念が、常に当てはまらない状態で成長する子どもの発育を促し、サポートすることは暗中模索の日々となりました。

「本当にこれでいいのかしら?」と困惑し、何が娘にとって理想的な歩み方なのか、わからない状況がたびたび発生しました。

読み漁った心理/教育学の研究報告と、数少ないギフテッド子育て体験記を参考にしつつ、重大な決断はなぜか第六感に頼るという原始的な方法で、娘の自立を念頭におきながらサポートし続けた結果、なんとかうまく育ってくれたかしら、というのが正直な感想です。

2002年生まれの娘は、おかげさまで無事に成人し、幼いころからの夢に向かって、しっかりと自分の足で歩き始めました。

ギフテッド児で飛び級をした娘の成長記でお伝えしたいこと

  • ギフテッド児がどのように成長したのか知りたい
  • ギフテッド児のいる家庭が直面した問題や解決策に興味がある

という読者の方々に、少しでもお役に立つ情報をわが家でのエピソードを通じてお届けできれば幸いです。

また私たちの体験談が、まだ社会での認識が浅いギフテッド児ならではの発達課題と適切なサポートの必要性を、少しでも多くの方に理解していただける機会になることを願っております。

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