BGT2024:異例で9組のゴールデンブザー獲得者の総まとめ

ゴット・タレント

2024年のブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)ゴールデンブザー獲得出場者9組の総まとめ記事です。

時系列でゴールデンブザー獲得者・押した審査員、演技内容と最終結果を主観丸出しでコメントします。

2024年度のBGTでは、日本からの出場者3組が、ゴールデンブザー獲得の快挙達成!

BGT2024はゴールデンブザー大盤振る舞いのシーズン:総計9回

【BGT2024でのゴールデンブザー時系列】獲得者/審査員(敬称略)
  • シドニー・クリスマス/アマンダ1度目
  • サウラビ/司会のアント&デック
  • ラヴィのドリームチーム/アリーシャ
  • サイバーエージェントレジット/サイモン1度目
  • テイン・チャールズ/ブルーノ1度目
  • ノボせもんなべ/アマンダ2度目
  • フェニックス・ボーイズ/ブルーノ2度目
  • スターダスト/サイモン2度目
  • ハリボー/史上初!観客からのゴールデンブザー

BGT2024ゴールデンブザー:3名の審査員がルール違反で2度押し

BGTでは基本的に、4名の審査員と司会者がシーズン内にそれぞれ1組の出場者にだけ、ゴールデンブザーを押すことができるというルールが適用されています。

ところが、ルールのあるところに例外が発生する事態は、BGTでも避けられないようで、たとえば2023年度には審査員のサイモンさんとブルーノさんが、2度ゴールデンブザーを押す「ルール違反」を実行済み。

2023年に引き続き、2024年も

  • ゴールデンブザー2度押し:アマンダさん/サイモンさん/ブルーノさん
  • ゴールデンブザー1度だけ:アリーシャさん/司会のアントさん&デックさん
  • + 観客からのゴールデンブザー1度

と、トータル9組の出場者にゴールデンブザーが押される大盤振る舞いのシーズンに。

BGT視聴者からは、「出場者のレベルが年々、高くなっていることは紛れもない事実なので、ゴールデンブザーが増えるのもやむを得ない」という意見もある反面、「審査員の意向で勝手にルールが破られるのは納得がいかない」という批判の声も上がっています。

BGT2024ゴールデンブザー/アマンダ①:シドニー・クリスマス

BGTの舞台で自己紹介を始めるや否や、かなり珍しい「シドニー・クリスマス」という名前に驚く審査員を前に、「ヘンテコな名前でしょう?でも、ミドルネームはもっとひどいんです。シドニー・メリー・クリスマス」と、笑いを取ったシドニーさん。

てっきりお笑い芸人なのかと思いきや、歌でチャレンジしたシドニーさんがオーディション用に選んだのは、よりによって審査員サイモンさんが「大嫌い」と公言してはばからない、ミュージカル「アニー」の「Tomorrow」。

独自のアレンジで、シドニーさんが見事に「Tomorrow」を歌い上げた後、サイモンさんは「大嫌いだったこの曲が、大好きになっちゃったよ」とコメントしたほどの素晴らしさ!

歌手になることを夢見てロンドンに上京したばかりで、今はフィットネスクラブの受付で働いているというシドニーさんのいかにも「BGTウケの良い」経歴と、彼女の卓越した歌唱力、そしてゴールデンブザーを押した審査員アマンダさんもコメントしたように、聴衆の心をつかむ能力に秀でたシドニーさんは、この時点から「2024年BGTの優勝候補No.1」と下馬評が高かった出場者。

私も実は、初回登場時から、シドニーさんの優勝を予想していたひとり。水原一平さんじゃないので、ブックメーカーで賭けたりはしなかったけど(ちなみにイギリスでは、どんなテーマでも賭けの対象)。

実際、シドニーさんは見事BGT2024優勝者の座に輝きました🎵

BGT2024ゴールデンブザー/アント&デック:サウラビ

韓国からの出場者・サウラビは、男女混合のテコンドー・アクロバティックチーム。

キレキレ+華やかで、見せ場の多い演技は、「もしかしたら全員、ドクター中松のジャンピングシューズを着用しているのかも?!」と思ってしまうほど跳躍力にあふれ、まさにBGTではこれまで例がなかった種目!

サウラビの皆さんは、決勝戦まで進出し、10位の最終結果でした。

BGT2024ゴールデンブザー/アリーシャ:ラヴィのドリームチーム

2年前に脳腫瘍の診断を受け、今なお手術不可能の腫瘍がある日常にもかかわらず、「BGTで優勝したい!」という夢に挑み、家族・医師看護チーム・友人たちと構成したコーラスを率いる9歳のラヴィくんの生きる姿勢は、審査員と視聴者に大きな感銘を与えました。

残念ながら、セミファイナルで敗退したラヴィくんのチームには、「ワイルドカードを出してほしかった」と望んだBGTファンも、少なくありませんでした。

ラヴィくんの病状が回復しますように。

BGT2024ゴールデンブザー/サイモン①:サイバーエージェントレジット

昭和化石の私にしてみますと、「日本人よりスタイルに恵まれている欧米人の方が、ダンスは上手なんじゃない?」的な固定観念が意識の深層に刷り込まれておりますが、まるでM78星雲から地球に舞い降りてきたかのようなサイバーエージェントレジットのパフォーマンスすべては、ゴールデンブザーしかありえないお見事さ!

ゴット・タレント番組のビッグボス、審査員のサイモンさんからゴールデンブザーを獲得し、セミファイナルでも完璧としか表現できないパフォーマンスを披露したにもかかわらず、決勝進出の道を閉ざされたサイバーエージェントレジットへの評価に対し、多くのBGTファンが「彼らこそ決勝に進むべき!」と、不満を表明していました。

BGTでは残念な幕切れとなってしまいましたが、米国など他国のゴット・タレント番組にぜひチャレンジして、日本のプロダンサーのレベル違いの能力と魅力的なパフォーマンスを、サイバーエージェントレジットに披露してもらいたい!と、願ってやみません。

BGT2024ゴールデンブザー/ブルーノ①:テイン・チャールズ

観客のスタンディングオベーションに応える形で、ゴールデンブザーを押した審査員ブルーノさん。

本業は養護教諭のタインさんがこの日歌った、「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」作曲者、キャロル・キングさんと親交があったとコメントしたブルーノさんは、感無量の様子でした。

タインさんは、セミファイナルではゴールデンブザー獲得時より堂々と、舞台を制するパワフルパフォーマンスを披露し、審査員と観客から絶賛されたのですが、あいにく敗退。

BGTをきっかけに、タインさんが歌手として活躍できる場が増えますように🎵

BGT2024ゴールデンブザー/アマンダ②:ノボせもんなべ

福岡出身の芸人、ノボせもんなべさんが披露した髪モノマネ芸は、BGT史上「独自性」でトップレベルに入ることは、間違いなし。

普通の人なら隠したくなる髪の薄さを笑いのネタにしてしまう度胸は、心臓に毛が生えている素晴らしさ!

・・・ただし、ノボせもんなべさんが獲得したゴールデンブザーは、審査員アマンダさんにとってシーズン2度目とルール違反だったこともあり、BGTファンから酷評される展開に。

その影響かどうかはわかりませんが、ノボせもんなべさんはセミファイナルで敗退の結果に終わりました。

何はともあれ、ノボせもんなべさんの演技がイギリスでウケたのは事実なので、BGT出演を機会に、日本のお笑い界での注目度が高まるといいですね。

BGT2024ゴールデンブザー/ブルーノ②:フェニックス・ボーイズ

まるで映画『リトル・ダンサー』(2000年BBCフィルムズ製作)の主人公、ビリー・エリオットがBGTの舞台にグループで登場したかのようなフェニックス・ボーイズ。

女子ダンサーばかりが注目を浴びるため、イギリス全土のダンス学校に通っている男子だけで構成されているフェニックス・ボーイズのメンバーは月に1度、各地で集まって一緒に踊っているとのこと。

この日BGTで披露した演技も、「全員揃って練習したのはたったの3回だけ」なんて信じられない、息の揃った華麗なパフォーマンス!

自らダンサーの経歴を持つ審査員のブルーノさんは、少年たちの気持ちや体験と、ご自分の姿が重なったようで、BGT2024ではすでに1度、ゴールデンブザーを押していたにもかかわらず、シーズン2度目のゴールデンブザーをフェニックス・ボーイズにプレゼント!

おまけに感情が高まりすぎていたのか、なんとブルーノさんが審査員席のゴールデンブザーを壊してしまうハプニングまで発生!

ブルーノさんのBGTルール違反に他の審査員と司会者が驚愕するなか、審査員のアマンダさんはブルーノさんと『あなた自身のことを思い出したんでしょ?』『うん』と言葉を交わし、ぎゅっとハグ。

壇上に登ったブルーノさんに駆け寄ったフェニックス・ボーイズの一同が、泣き笑いの表情でブルーノさんを取り囲む様子も、最高🎵

フェニックス・ボーイズの皆さんはセミファイナルでも、天使の舞かと錯覚する華麗なダンスをお披露目したのですが、あいにくと決勝進出はなりませんでした。とっても残念!

BGT2024ゴールデンブザー/サイモン②:スターダスト

ご夫婦でウクライナからBGTに参加したヴラダさんとエフヘニイさんから成るスターダストは、ローラースケートと聞いただけでは想像もつかないような、ハラハラ・ドキドキ・キラキラの息を呑む演技を披露。

スターダストのおふたりのBGTでの活躍を見て、勇気づけられるウクライナの人々も、多いのではないでしょうか。

人生で困難な状況にいるにもかかわらず、内から湧き上がる感情をポジティブなエネルギーに変えて頑張っている出場者にスポットライトが当たる点も、BGTの魅力だと個人的には思います。

BGT2024ゴールデンブザー/史上初・観客の要望:ハリボー

ダブルダッチの5人組ハリボーは、BGTオーディション段階の最終出場者として登場。

ハリボー出演時、すでに8回と異例のゴールデンブザー大盤振る舞い済みだった審査員に対し、BGTファンからの厳しい批判がメディアで報道されていたためか、観客からのゴールデンブザー・コールに反応することなく、「もう押せないから!」と、コメントを始めた審査員。

けれども、彼らのコメントがまったく聞き取れない大音響で、会場に響き渡ったゴールデンブザー・コールに応える形で、BGT史上初の観客ゴールデンブザーを、ハリボーは獲得!

いやぁ、本当にもの凄い観客の熱狂ぶりでした。

BGT2024どころかBGT史上、ここまで会場が興奮のるつぼに化した出場者は、ハリボーが初めてだったのに、決勝戦では視聴者投票の結果が振るわず、11組中11番目の成績……。

オーディション・セミファイナル・決勝戦と、素人が見ても難度が高くなっているとわかる演技を披露したハリボーなのに、「どういうこっちゃ?!」と感じた視聴者の声も多く、動画演技のコメント欄にはたくさんの英語コメントが寄せられています。

予想外の結果に終わってしまったハリボーですが、BGTでの大活躍ぶりは、史上初の観客ゴールデンブザーを獲得した事実で、すでにBGT殿堂入り!

近い将来、ハリボーのダブルダッチが海外の番組で再び大絶賛されることを、今から楽しみにしています。

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2024年度のBGTでは、3組もの日本人出場者がゴールデンブザーを獲得した大当たり年となり、うれしい限り🎵

同じ日本人として、本当に誇りに思います。

出場者の皆様、お疲れ様でした。さらなるご活躍をお祈りします!

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