【スイスの天気予報】よく当たるサイトの使い方を在住者が解説!

スイス観光情報

スイスでいちばん当たる天気予報はコレ!と、在住歴四半世紀以上の私が断言できる、おすすめサイトの使い方を説明します。

スイス旅行の際にお役立てください🎵

山国・スイスの天気予報は当たらない?情報がアバウトすぎ?!

山国・スイスの天気予報は当たらない?情報がアバウトすぎ?!

スイスの天気予報は、あまり当てにならないというのが、私の本音(笑)。

例えば、スイスの公共放送の夜のニュース番組で流れる天気予報での解説も、「スイスの中央部分では、良い天気が予想されますが、山岳部では局所的大雨になる可能性もあるので、注意が必要です」という感じ。

だけど、どの山岳地帯で何時ごろ、大雨が予想されるのかは、言及されないままなので、週末にハイキングを予定している時などは、自分が行きたい場所の天気予報が具体的にわからなくて、困ってしまうのです。

けれども、私が愛用しているスイス気象庁の天気予報サイトは、

  • 目指す観光地の天気予報詳細がわかる
  • しかも、とってもよく当たる

ので、超オススメ!

ただし、そのサイトには日本語表記がないので、サイトの使い方を、この記事でご紹介したいと思います。

【スイスの天気予報】よく当たるメテオスイスはローカル天気を把握

【スイスの天気予報】よく当たるメテオスイスはローカル天気を把握

山国のスイスで観光をする場合、とても変化しやすいローカル天気をきちんと把握しておく必要があります。

局所的に天気が崩れることが多いので、1日中「晴れ」の予報が出ていても、現地に着いたら悪天候だったなんてことがよくあるのです。

スイス連邦の気象庁が運営しているメテオスイスのサイトが発信している天気予報では、目的の観光地に絞った

  • 1時間ごとの日照時間・気温・降水量
  • 3時間ごとの天気・風向き/風速

に関する情報を得ることができるので、本当に便利なのです。

スイス気象庁による「メテオスイス」天気予報の検索方法と内容を解説

メテオスイスにはアプリもありますが、公式サイトを利用した方が、細かい情報を把握しやすいと個人的には思うので、私はいつもウェブサイトから情報を得ています。

言語は英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語で表示可能です。

著作権の都合で、あいにくメテオスイスの画面を引用することができないので、公式サイトと比較しながら以下に説明する使い方をご参照いただければ、幸いです。天気予報は画像で表示されるので、英語が苦手な方でも、きっと大丈夫なはず。

  • メテオスイスの公式サイトを開く
  • 「Local forecasts」とある四角い枠の部分に、訪問予定地(山や都市の名前)を記入
    例)Kleine Scheidegg
    すると、「3823 Kleine Scheidegg」と郵便番号と地名が表示されるので、それをクリック
  • 「Local forecasts 郵便番号 地名」の真下には、「Detail view(詳細」)「8-day overview(向こう8日間予報)」「Wind/Gust peak(風/最大瞬間風速)」と出力され、自動的に「詳細」が画面に表示されます。←下の画像ではこの部分を省いています。
  • その下に、「Wind(風)」「Sunshine(日照)」「Precipitation uncertainty range(降水量)」とあるので、文字の横にある楕円形の小窓をクリック。
    「丸印」を右側に移動させると、
    ・3時間枠での天気予報(晴れ・曇り・雨などのマーク)と風向き・風速km/h
    ・1時間ごとの日照時間min/hと日の出・日没期間、気温、降水量(細いブルーのライン)

    が、上の画像の順番で、画面に表示されます。

画像を右にスクロールすることで、向こう8日間の天気予報の詳細も見ることができます。←でも、スイスの天気は本当に変わりやすいので、長期予報はあまり当てにしない方がいいです。

例えば、観光客に人気のあるフィルスト(First)を検索すると、「該当する地域や山がありません」と出力されます。そのような場合には、隣接する都市の名前、このケースでは「グリンデルワルト」で検索をしてください。

もっとマイナーな観光地の情報は見つかるのに、なぜフィルストで探索できないのかは、わかりません。フィルストには気象レーダーがないのかしら…。

【スイスの天気予報】5つの警戒レベル:表示と意味を解説

【スイスの天気予報】5つの警戒レベル:表示と意味を解説
  • また、画面をさらに下にスクロールすると、「Hazard for 郵便番号 地名」が表示され、その下部に「Bad Weather(悪天候)」「Natural hazards(自然災害)」記載があり、文字の上に色付きの棒線が引いてあります(下記に色の意味を解説)。

お探しの目的地に、悪天候が迫っている場合には、

  • 危険な時間帯
  • 予想される危険度のレベル
  • 悪天候の詳細

に関する情報も発信されます。

例:クライネ・シャイデックでは14時〜17時に、レベル3での局所的大雨の可能性あり。特に、16時以降は1時間でXミリ以上の降水量が予想される。

色分けされている悪天候の目安は、以下のとおりです。

  • レベル1(黄緑):危険なし、またはほとんどなし
  • レベル2(黄色):やや注意が必要。該当する季節で「普通」とみなされる範囲内での悪天候
  • レベル3(オレンジ):かなり警戒が必要。該当季節で「普通」を超える範囲での悪天候
  • レベル4(赤):危険。通常のレベルを超えた、危険を伴う悪天候
  • レベル5(濃い赤):非常に危険。災害発生の可能性がある悪天候

最近、天候が不安定なスイスでは、レベル3の警告を目にすることも、しばしばあります。

日本気象協会に所属する気象予報士・宮田雄一郎さんが執筆された記事には、山の天気と登山の際の注意点がわかりやすく解説してあるので、コチラ↓にリンクを貼っておきます。

山と渓谷オンライン <街中とは違う山の天気の特徴とは? 山の天気を知って安全に登山を楽しもう>(更新日2019/08/20)(閲覧日2023/08/07)

変わりやすいスイスの天気を正確に把握するための注意点

変わりやすいスイスの天気を正確に把握するための注意点

山国・スイスの天気は、本当にコロコロ変化します。

ですから、お出かけ前に天気予報をチェックするだけではなく、外出先でも、メテオスイスの最新情報を確認するように、私は心がけています。

私はよく、ユングフラウ地方にハイキングに出かけるので、その度にメテオスイスのお世話になっているのですが、サイトの情報がこまめに更新され、現状を把握した正確な天候の変化が発信されているので、大助かり。

先日、アイガー・グレッチャーからクライネ・シャイデックを経由してウェンゲンまでハイキングの予定で出かけた際も、いざクライネ・シャイデックに到着してみたら、突如雲が増え、空が嫌な感じで真っ暗に…。

メテオスイスで確認しましたら、クライネ・シャイデックは向こう1時間通り雨(レベル2)の見込み、さらにその後、ウェンゲンは雨模様になるけれど、メンリッヒェンは好天になるとの予報でしたので、咄嗟に予定を変更し、おかげさまでまったく雨に濡れず、ハイキングを楽しむことができました。

高所で天候が変化すると、雨・風の影響から体感温度がグッと下がり、かなり体力を消耗してしまいますし、大自然のなかにあるスイスのハイキング・ルートでは、人里離れた場所も少なくないので、天候状況と注意が必要な時間帯も細やかに記載されているメテオスイスの情報は、本当に役立ちます。

スイス滞在をストレスフリーで楽しんで、素敵な思い出が刻めるように、ぜひご旅行の際には、メテオスイスの天気予報をご活用ください。

皆様のスイス旅行が、楽しい時間になりますように🎶

<参考サイト>

スイス連邦(ドイツ語版) <Beschreibung zu den Gefahrenstufen>(閲覧日2023/08/07)

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