アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)準々決勝でライブ・ゴールデンブザーを獲得して決勝直行が確定した4組と、準決勝進出を果たした12組は誰なのか?
日本人参加者の結果もわかる、AGT2024準々決勝の総まとめ記事です。
【AGT2024準々決勝】初採用されたルールのおさらい
- AGT準々決勝は4週間にわたって繰り広げられる
- 各週、審査員1名がライブ・ゴールデンブザーを押す権利を持つ:ライブ・ゴールデンブザー獲得4組は決勝に直行
- 各週、視聴者投票で上位3組の出場者が準決勝に進出:トータル12組が準決勝へ
【AGT2024準々決勝】結果の総まとめ:日本人1組は決勝直行!
では以下に、AGT準々決勝1〜4週で
- ライブゴールデンブザーを獲得して決勝へ直行した出場者・トータル4組
- 視聴者投票で準決勝へと進んだ出場者・トータル12組
の顔ぶれと演技内容を、私のコメント付きでご紹介していきます。
【AGT2024準々決勝】1週目のライブ・ゴールデンブザー獲得組
準々決勝1週目、審査員のソフィアさんからライブゴールデンブザーを獲得したのは、リスクでいっぱいのハラハラするパフォーマンスを披露するタンザニアからの4人組、ハクナ・マタタ・アクロバッツ。
見ているだけで、手に汗握る演技です!心臓に悪すぎるのが、難点だわ〜。
【AGT2024準々決勝】2週目のライブ・ゴールデンブザー獲得組
オーディション時にゴールデンブザーが押されなかったことをいぶかるAGT視聴者も多かった、日本からの挑戦者・AIRFOOTWORKSのみなさんは、準々決勝でさらにパワーアップ。
人間業とは思えない無重力空間での動きを、まるで万華鏡を見ているかのように幻想的な舞台照明と組み合わせた演技は視聴者を完全に魅了し、審査員ホーウィさん&ルール破りのサイモンさんからダブル・ライブ・ゴールデンブザーを獲得したAIRFOOTWORKSは、見事にAGT決勝へと直行!
決勝戦での演技が、今から本当に楽しみです🎵
【AGT2024準々決勝】3週目のライブ・ゴールデンブザー獲得組
準々決勝3週目のライブ・ゴールデンブザー担当審査員ハイディさんの感情を最も揺さぶった出場者は、ディーディー・サイモンさん。
ディーディーさんの舞台上でのパフォーマンスと歌唱力からは、本職が刑務所で働く看護師さんとは想像もつかないゴージャスさ🎵
全身から決勝進出の喜びがあふれているディーディーさんは、素敵!
【AGT2024準々決勝】4週目のライブ・ゴールデンブザー獲得組
準々決勝4週目のライブ・ゴールデンブザー担当審査員サイモンさんは、粋な計らいでセバスチャンさん&ソニアさんを決勝直行組に選抜。
スペイン出身のおふたりの出し物は空中アクロバティックなのですが、準々決勝の3日前、AGTのリハーサル中にソニアさんが右肘を骨折したことで、一時は出演辞退を考慮したとか。
それでもあきらめず、セバスチャンさんがひとりで演じるプログラムに内容を変更し、全力投球した姿勢はライブ・ゴールデンブザーに値するとサイモンさんがコメントしていました。
怪我が回復して、決勝戦の日にはまたおふたりでのパフォーマンスが披露できるといいですね。
【AGT2024準々決勝】1週目の準決勝進出3組
そして準々決勝1週目、視聴者投票の結果で準決勝進出を勝ち得た3組ですが、1組目はオリジナル楽曲を演奏したアッシュズ&アローズの3人組。
続いて2組目は、息がぴったりの人間と犬のデュオが、ミュージカルのようなダンス演技を披露したロニ・サギさんと&リズムちゃんのチーム。可愛い!
そして、オーディションで審査員ハイディさんからゴールデンブザーをもらった、歌手になることを30年間夢見ている学校の用務員、リチャード・グドールさんは、会場にいた婚約者の前で、「How Am I Supported To live Without You」を熱唱。
審査員のサイモンさんは、「今回の歌は選曲ミス」と批判しつつも、リチャードさんAGT2024優勝の可能性を示唆するなどベタ褒めで、リチャードさん推しの審査員ハイディさんが絶叫する場面も(笑)。
AGTの舞台で歌える喜びが画面から伝わってくるリチャードさんの姿に、私も涙が……。歳よね〜。
【AGT2024準々決勝】2週目の準決勝進出3組
準々決勝2週目、視聴者投票で高得点を得たのは、オリジナルソングを歌い上げたカナダからの挑戦者、アレックス・サンプソンさん。
デビューしたらスター街道間違いなしで、日本でも人気が出そう🎵
私が高校生だったら、部屋にポスターを飾ってしまったかもしれないわ。
お次の準決勝進出2組目、韓国出身のヨン・ミンさんのマジックは、神秘的……。
最初は「え?」という感じだったのに、見ているうちにものすごく引き込まれて、エンディングでは驚愕!いったい、どうなっているの?!
そして、ドローンで夜空をディズニーランドのエレクトリカル・パレード状態に変えてしまうスカイ・エレメンツも、準決勝へ進出。
オーディション時にはサイモンさんからゴールデンブザーを獲得し、今年度のAGTルール変更(オーディション段階で各審査員が2度ゴールデンブザーを押せる)の原因となったスカイ・エレメンツの今回のショーは、私的にはやや二番煎じの印象を受けたのですが、皆さまはいかがでしょう?
初登場の時のインパクトが、強すぎたのかな。
【AGT2024準々決勝】3週目の準決勝進出3組
準々決勝3週目、視聴者を投票せずにはいられない気持ちにしてしまったのは、オーディション時にホーウィさんからゴールデンブザーを獲得した14歳の歌手リード・ウィルソンさん。
目をつぶって聞いていると、まだ歯を矯正中の14歳が、この伸びやかで艶やかな歌声の持ち主だとは、想像がつかないほど聞き惚れてしまいます。
そしてこの週2組目の準決勝進出者は、空中を蝶のように華麗に舞うケルシー・ジェーンさん。おとぎ話の妖精みたい!
審査員のハイディさんのコメント、「ケルシーさんの本職は歯医者で、空中アクロバティックは趣味に過ぎないなんて、凄すぎるわ」を聞いてビックリした私は、歯医者さんにいるときみたいに、驚きで口があんぐり(笑)。
ハイディさんの横で審査員のホーウィーさんがゴチャゴチャ、ケルシーさんをこき下ろすかのような皮肉いっぱいのコメント発言をしている理由が私にはまったくわからない……。歯医者に恨みでもあるのかしら?
そんなホーウィーさんを「キッ」とにらんでしまうハイディさん、私は好きよ〜。
そして準々決勝3週目に準決勝進出を勝ち得た3組目の出場者は、オーディション時に憧れの司会者テリーさんからゴールデンブザーをもらった、ジンバブエ出身のラーンモア・ジョナシさん。
ご自分の出身地・アフリカをネタにするスタンダップ・コメディの内容が、どぎついのに独特の抜け感があって、自然ににやけてしまう楽しさでいっぱい🎵
ラーンモアさんの笑い声って、聞いているだけで人を幸せにする魅力100%!
【AGT2024準々決勝】4週目の準決勝進出3組
10歳のプラニスカ・ミシュラさんは、オーディション時に審査員のハイディさんからゴールデンブザーを獲得した女の子。
AGTに出演する「お子さま挑戦者」にありがちな、「可愛いから上出来」評価ではなく、歌唱力と舞台での存在感が並々ならないから高評価される出場者です。
ポルトガル出身の早着替えマジシャン、ソランジュ・カルディナリーさんは、仕草もマジックもとってもチャーミングで、AGT2024で私が大好きな出場者のひとり🎵
「ラスベガスでショーを演じたいのが、AGTにチャレンジする理由」とオーディション時に話していたソランジュさんは、早着替えに使用するコスチュームも全部自分で製作していて、今回2年の準備期間を経てAGT出演に至ったとのことです。
そして準々決勝4週目、準決勝への切符を最後に手に入れたのは、オーストラリア出身のダンスチーム、ブレント・ストリート。
オーディション時に審査員のホーウィさんからゴールデンブザーをもらった彼らは、ダンスの演出に何故かテーブルを使う独創性高いパフォーマンスを披露したことで、視聴者から高得点を得たようです。
この日、ライブ・ゴールデンブザー担当者だった審査員のサイモンさんは、他の審査員3名と観客からのブザーコールに折れることなく、むしろ批判的なコメントを述べてブーイングを浴びているのが興味深いところ。
サイモンさんはおそらくこの時点ですでに、前出の空中アクロバティックコンビ、セバスチャンさん&ソニアさんにライブ・ゴールデンブザーを押すと、決めていたのではないかしら?
【AGT2024】残念!日本からの3組は準々決勝で敗退の結果
オーディション時に審査員のソフィアさんから獲得したゴールデンブザーが、AGTファンの間で物議を醸したお笑いコンビ、シューマッハのおふたりですが、本当に残念。
私が残念に思う理由は、シューマッハがAGT準々決勝で敗退したからではありません。
ゴット・タレント番組で「ゴールデンブザー」獲得という千載一遇のチャンスに恵まれたにもかかわらず、オーディション時と全然代わり映えしない演技しか披露しなかった彼らの選択が、残念でならないのです。
今回のシューマッハの演技中、「失格ブザー」を押した審査員のサイモンさんも、恐れ多くも私の感想と同様の意見をコメントしています。
シューマッハの準々決勝での演技がどれだけ残念だったかということを例えるなら、ドイツのサッカーチーム、バイエルン・ミュンヘンと、日本の社会人サッカーチームがどういうわけだか対戦し、バイエルンのゴールキーパーはレッドカードで退場。
日本チームの選手であるシューマッハのおふたりは、目の前にある空っぽのゴールに簡単にシュートできる位置にいたのに、そのチャンスをみすみす逃してしまった……という感じですかね。
まだ日本で披露したことがないような、斬新なネタをAGTでお披露目して、そのネタを日本に逆輸入すれば良かったのに……。
視聴者の私が悔やんでも仕方ないけど、逃した魚は大きすぎる事実を、シューマッハのおふたりは理解していらしゃるのかなぁ。残念!
海外のゴット・タレント番組では、Tonikaku「トニー」のあだ名で親しまれているとにかく明るい安村さんですが、イギリスのBGT出演時に画面から感じた本気度と、イギリス人にウケそうなネタ探しの情熱が、AGTでの演技ではやや冷めていたという印象を受けたのは、私だけでしょうか。
イギリスとアメリカの笑いのツボは、そんなに違うのかしらん……。
AGT準々決勝敗退後、「海外のゴット・タレント番組挑戦はこれで一区切り」とコメントしている安村さん。
ゴット・タレントのボス、サイモンさんが大好きな出場者のひとりと公言している安村さんですから、充電したらまたいつの日か、海外のゴット・タレント番組を賑わせるチャレンジをしてくださると、嬉しいですね🎵
そして、AGT準々決勝敗退なんて残念すぎると私がいちばん悲しんでいる日本からの出場者は、ダンスチームのSabrina。
AGTサイトの情報によればSabrinaの皆さんは、13歳〜21歳のメンバーで構成されているとのこと。
まだお若いメンバーの方たちが、学業やお仕事と両立しながら、プロでも審査員から高評価を得るのがたやすくないAGTで準々決勝まで進出、しかも会場の観客から熱狂的に支持されるなんて、本当に素晴らしい大活躍🎵
YouTube動画のコメント欄にも、Sabrinaのパフォーマンスに対する賛辞がたくさん書き込まれています。
見事なダンスをお披露目できたSabrina が、それでも準々決勝で敗退してしまった原因は、AGTは複合的な意味で「エンターテーメント性の高いショー」を提供できる出場者が大好きで、ダンス専門の大会ではない(注:AGT審査員は4人ともダンスについては素人)という背景があるのかもしれません。
もしSabrinaの皆さんが将来、たとえばイギリスのゴット・タレント(BGT)に挑戦なさる場合には、ダンスチームとして「既視感がなく、意外性に富んでいる」印象を審査員と視聴者に与えるために、BGMは箏曲演奏+衣装は着物をアレンジするなど、思いっきり日本文化を全面に出してみたら如何でしょうなどと、長年のゴット・タレントファンで、ヨーロッパに30年も暮らしている私は、思ったりもします。
ちなみにBGTの審査員には、有名なダンスの振付師であるブルーノさんもいますので、ダンスへの専門的な採点が期待できそうです。
何はともあれ、AGTの準々決勝まで大躍進できたSabrinaの皆さんは、普通の人たちがけっしてできない貴重な体験をしたわけですから、今回の誇るべき実績に胸を張って、今後の人生を歩んでいただきたいなぁと、スイスの片隅から私は願っています。
お疲れ様でした。そして、感動をありがとう🎵