【スイスで保育園探し】さすらいの末、入園決定!大満足の結果になる

スイスライフ

入園可能な保育園が見つからず、ベビーシッター探しでも二度ふりだしに戻ることになったスイスでの保育園探し。最終的に娘が約4年間お世話になった保育園は、リカレント教育で在籍していた大学院での出会いでした。

今回の記事は、「スイスでさすらいの保育園/シッター探し」の最終回になります。前回までのお話はコチラ↓です。

リカレント教育を決めたあらましについてご興味のある方は、コチラの記事をご覧ください。

【スイスで保育園/シッター探し】難航の連続。夫の有給だけが頼り

【スイスで保育園/シッター探し】難航の連続。夫の有給だけが頼り

明るく、アクティブ、注意深いという素晴らしいお人柄のIさんとのシッター契約が、Iさんご家族の事情でやむをえず終了してからというもの、スイスでの保育園・シッター探しに疲労困憊していた私。

当時の友人は、フルタイムで仕事中のワーキングウーマンか大学生ばかり。頼れる親戚もいなかったので、夫の有給休暇が唯一の子守り対応策、というのがわが家の状況でした。

まだ修士論文にも手がつかず、研究助手職も休職中。娘がお昼寝中に、仕事をしようと思っても、一緒にお昼寝してしまう失態続き。

母親としては幸せでしたが、ここまで苦労してスイスの大学で学んできたのに、この先どうなるのかしら…と、不安と不満で気持ちがふさいでいました。

【スイスで保育園探し】久々に参加した大学院のセミナーが出会いの場

【スイスで保育園探し】久々に参加した大学院のセミナーが出会いの場

私が在籍していたスイスの大学院では、「ブロック」と呼ばれていた集中セミナー(=1学期分の内容を3〜5回の長時間講義で履修)が、修士課程の学生に提供されていました。

ブロックの日程に合わせて、有給休暇を取ってくれた夫に娘を預け、ご無沙汰していた大学院に向かうと、顔見知りの学生たちが私を温かく迎えてくれました。

ところがその中にひとりだけ、見知らぬアラフィフの女性がいたのです。

私が育児に奮闘していた間に、入学してきた学生さんなのだろうと、初めは気に留めていませんでした。リカレント教育が盛んなスイスでは、アラサー過ぎの学生も、珍しい存在ではありませんから。かくいう私も当時はアラフォー。

でも、コーヒーブレークの時間、他の学生が20人ほど和気あいあいと楽しんでいるのに、この方は誰とも口を聞かず、とても緊張した面持ち。

そこでお節介な私が、「コチラでご一緒しませんか?」とお誘いしたのです。

【スイスで保育園探し】大学の聴講生は保育園園長だった!

保育園の部屋

私がお声がけしたアラフィフ女性は、実は学生ではなく、該当ブロックだけを聴講生として受講していました。

ご職業は保育士で、翌々月から新たにオープンする保育園の園長先生になるので、児童心理学の最新知識を身につけようと、ブロックに参加なさったとか。

ところが、修士課程の学生だけが本来対象のこのブロックでは、統計データバリバリ使用、専門用語の羅列、参加学生の熱い討論という内容で、「なんだか、場違いなコースを選んでしまった、と落ち込んでいたの。話しかけてくれて、ありがとう」と、ほっとなさったご様子でした。

確かにこのコースは「関係者以外お断り」的な内容で、例えるなら鬼滅の刃の大ファンの人たちの中に、私のようなアニメ知らずの部外者が紛れ込んでしまった感じ。

申し込みの前に大学の秘書課で確認したそうなのですが…。スイスの公立大学の秘書課は、万年冬眠状態かと思うほど、必要な情報が手に入りにくいところなのですよ。

【スイスで保育園探し】聴講生園長さんの保育園はなんとウチの該当区

【スイスで保育園探し】聴講生園長さんの保育園はなんとウチの該当区。CHANCE をCHANGEに変える

保育園の園長先生とお話しする機会に恵まれて、おしゃべりな私が黙っているはずありません(笑)。

私の十八番ネタ、「保育園の待機番号149」の衝撃を早速お伝えしました。

すると、「私が園長になる保育園も、最初のグループはオープン前からもう満員。でも、入園希望の需要に対応できるように建物の改築が決定して、3ヶ月後には新しいグループができるの。公募はまだだから、今から申し込みすれば、入園可能よ」とありがたいお言葉が。

私が在学していた大学院と自宅は別の州にありました。ですから、「せっかくですけど、私の自宅はVというベルン州の町で…」とお答えしたら、「あらやだ、Vは私の保育園の管轄区域!だって、保育園はW市にできるから」とのお返事!

私が上げた雄叫び(あら、はしたなくてごめんあそばせ)で驚いた学生たちも、この偶然を聞いてビックリ。

これって、ロックフェラーセンターで写真撮影をお願いした観光客に、ユングフラウの頂上で偶然再会するほどのあり得ない確率なんですもの。比較が大げさかもしれませんが、信じられない偶然。

こうして、思いがけない出会いから入園先となった保育園で、娘は1歳半のときから幼稚園の卒園時まで、大変お世話になりました。

保育園に通わせるまでは、正直に申し上げると私は抵抗感がありました。けれども振り返ってみると、娘の社会性を高めるため、そして私がリフレッシュして育児に励むエネルギーを得るためにも、保育園に通わせて良かったな、と思っています。

ときにはお節介も、やいてみるものです。

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