冨永愛さんは生き方自体が男前!自叙伝「Ai 愛なんて大っ嫌い」の感想

読書感想

冨永愛さんの「Ai 愛なんて大っ嫌い」は、キラリと光る日本刀を想像させる自叙伝。

強く、しなやかに、怒りをバネにして、人生の茨の道で成長し続ける冨永愛さんは、生き方そのものが男前!

冨永愛さんのプロフィール

  • 1982年 神奈川県生まれ
  • 1997年 読者モデルとしてデビュー。東京コレクション初参加
  • 1999年 高校の制服姿の写真を「ヴォーグ」が掲載したことがきっかけとなり、モデルとして世界で活動開始
  • 2001年 ニューヨーク/パリオートクチュールコレクション初参加
  • 2005年 長男出産
  • 2010年 コレクションモデル引退宣言
  • 現在ではファッションモデル以外の多分野で活躍中

「Ai 愛なんて大っ嫌い」の冨永愛さんは怒り未浄化で攻撃力100%

私が冨永愛さんの自叙伝を手にしたきっかけは、日経テレ東大学のYouTube動画 <【ひろゆき&成田悠輔】冨永愛の劣等感…アジア人の葛藤とは?【トップモデルの闘い】>を見て、興味が湧いたから。

動画内の冨永さんは、頭の回転が早く、ウィットあふれる対応で、凛々しいのなんの。

動画インタビュー(2022年12月25日公開)からは、「竹のように強くて、しなやかな人」という印象を、私が受けた冨永さんですが、2014年に初版が発行された「Ai 愛なんて大っ嫌い」では、冨永さんが幼少期から抱いていた人生への「怒り」が前面に強調されているので、かなり荒削りなイメージ。

関係ないのですが、冨永さんに質問するたびに、成田悠輔さんの頬が紅潮していません(笑)?

「Ai 愛なんて大っ嫌い」冨永愛さんの自伝は心に刺さるトゲだらけ

「Ai 愛なんて大っ嫌い」冨永愛さんの自伝は心に刺さるトゲだらけ
  • 背が高すぎること
  • 貧乏だったこと
  • 父親がいなかったこと
  • 母親に愛されなかったこと
  • アジア人だからと差別されたこと
  • 愛するのが苦手なこと

など、冨永さんの心に影を落とした「人生のトゲ」に対する攻撃的な姿勢が、自叙伝の中心軸として流れているので、文体はとても攻撃的。

けれども、本のエピローグに向かうにつれ、冨永さんは次第に怒りを浄化するコントロールが巧みになり、特に息子さんとの関係性が、冨永さんの探し求めていた「愛」を芽吹かせ、享受できるような心を作り上げたのだ、と感じられます。

人生のトゲをバッサリ斬って突き進む富永愛さんは苦難さえ栄養にできる

NHKドラマ10「大奥」で、浜辺を颯爽と駆け抜ける冨永愛さんの乗馬シーン、格好良かったですね〜!

あまりにも決まりすぎていたお姿に、てっきり合成映像かと思いきや、冨永さんは、

  • 時代劇に出るのが夢
  • 背が高いから男役なら出演が可能かもしれない

と考え、オファーが来る前から乗馬と殺陣の練習を積んでいらしたとのこと。

どこまで格好良いんですか、冨永さんは!

「大奥」で徳川吉宗役を手に入れたエピソードからも、現在の冨永さんは、自分の夢を阻みそうな怒りの根元(例:高身長すぎるので時代劇には不向き)を冷静に見極めて、問題が発生する前に対策をすることで、否定的要素からポジティブエネルギーを生み出しているのではと、お見受けします。

冨永さんも人間だから、今でもつまずく経験もあるでしょうけど、もはや人生のあちらこちらに転がっているトゲトゲは、上手くあしらっていらっしゃる感じ。

けっして恵まれた環境で育ったわけではないのに、困難への抵抗力が超人的に強い冨永愛さんは、生まれつきレジリエンス能力が優れた人であることは、明らかです。

コチラ↓の動画で、息子さんと一緒の冨永愛さんも、素敵!

近い将来、親子でランウェイを歩くおふたりのことが、話題になりそうですね。

それにしても、この30年来、ラーメンを1年に1度も食べていないのに、私のスタイルがモデル体型に変身しないのは、神様のイジワルよね…。

参照サイトモデルプレス <冨永愛「大奥」オファー前から乗馬・殺陣のレッスンしていた 起用理由に本人も驚き「言ってよかったんですね」>(更新日2023/01/20)(閲覧日2023/01/20)

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