【スイスロールをスイス人は知らない!】日本で見つけてビックリ仰天

スイスライフ

【スイスロールの謎】発祥地であるはずのスイス人にとって、スイスロールは未知の驚愕スイーツ。

  • 「スイスロール」の由来
  • スイスでの名称
  • スイスで購入できるのか

を、スイス潜伏歴30年の私が検証しました。

【衝撃の事実】スイスロールをスイス人は知らない!

【衝撃の事実】スイスロールをスイス人は知らない!

「スイスロールって、どういうこと?!」と、京都嵐山を訪れていたスイス人義弟から、写真付きのメッセージを受け取った私。

スイスロールを知らないスイス人義弟は、「このお菓子は、日本に移住したスイス人パティシエが創作したのかな?スイス人の僕が嵐山で偶然、そんなお菓子に巡り会えるなんて……」と、妙におセンチでテンション高いコメントを発信(笑)。

そういえば、スイスでは「スイスロール」って聞いたことがない?!と、突然気づいたスイス潜伏歴30年の私、気になったのでいろいろ調べてみました。

【スイスロールとは?】ことばの定義

【スイスロールとは?】ことばの定義

スイスロール

「ロールケーキ」に同じ。

引用元:コトバンク 小学館 デジタル大辞泉 <スイスロール>(閲覧日2024/04/26)

ロールケーキ

ロールケーキは、ケーキの一種である。スポンジ生地にクリームや果物、ジャムなどを乗せて巻いたもの。

引用元:フリー百科事典 ウィキペディア <ロールケーキ>(更新日2023/11/01 23:16 UTC)(閲覧日2024/04/26)

スイスロールはなぜスイスロールと呼ばれるの?:名前の由来

スイスロールはなぜスイスロールと呼ばれるの?:名前の由来

義弟からメッセージをもらった途端、昭和化石の私の記憶に蘇ってきたのは、ヤマザキの「スイスロール」。

そこで、ヤマザキの公式サイトをチェックしてみましたら、以下の記載が見つかりました。

もともとスイスの伝統菓子を参考に生まれたと言われる「スイスロール」は、イギリスではティータイムに食べるケーキとして定着しており、ヤマザキではこのイギリスの「スイスロール」を見本に、1958年頃から販売をスタートしました。

引用元:ヤマザキ <“あの頃”に想いをはせて…ヤマザキの“昭和レトロ”なパッケージコレクション>(更新日2022/08/01)(閲覧日2024/04/26)

「うわぁぁ、懐かし〜い!」と、ヤマザキの昭和時代のスイスロールパッケージを見て、声を上げてしまった私。

母やお友だちと一緒に、美味しい紅茶とスイスロールを午後のおやつで楽しんだ思い出がどっとあふれてきて、鼻の奥がツーンとなりました。

こんなに感傷的になった後、ヤマザキの丁寧な解説に楯突くようで心苦しいのですが、「スイスの伝統菓子=スイスロール」の認識は、現地スイスにはないというのが、スイス潜伏歴30年の私の体験。

そこで再びスイスロールの発祥についてググってみましたら、

  • スイスの料理ルーラードがイギリスに伝わった説
  • スイス発祥ハプスブルグ家の影響で、スペインにロールケーキの祖が伝わった説
  • スイスの影響ゼロ説

参照元サイト:フリー百科事典 ウィキペディア <ロールケーキ>(更新日2023/11/01 23:16 UTC)(閲覧日2024/04/26)

との情報を発見。

ヤマザキの「スイスロール」が、大ヒット商品となったおかげで、商品名の「スイスロール」が日本社会で認識されるようになったのではないかしらん……。

スイスロールはスイスでは何と呼ばれているのか?

スイスロールはスイスでは何と呼ばれているのか?

スイスでの「スイスロール」の名称は、「ルラード」 (Roulade)。

ウェブ検索で、「スイスロールはスイスで『ジャパニーズロール』と呼ばれているという情報は本当?」という質問を見かけましたが、この情報はハズレ。ガセネタです(笑)。

試しに、スイスのGoogle検索で「Swiss Rollは何?」とドイツ語で入力してみたら、出力されたのはなんとフィットネス用の「フォームローラー」!

まぁ、形は似ていますけど……。

スイスロールににているフォームローラー

次に、英語で検索してみたところ、美味しそうなレシピの数々が出力されたので、もしかしたら「スイスロール=ケーキの一種」の認識は、名前の由来になっているスイスよりも英語圏で浸透しているのかもしれません。

スイスには本場のスイスロールがあるのか?あるけど名産品ではない

スイスには本場のスイスロールがあるのか?あるけど名産品ではない

私は大の甘党なので、美味しいと評判のケーキ屋さんに関する情報にはすぐに飛びつくタイプなのですが、スイスロールもといルラードの話題って、本当に耳にしたことがありません。

ただ、ロールケーキのバリエーションである「ブッシュ・ド・ノエル」は、クリスマスケーキとして人気が高いのですが、名前がそのまま普及しているので、スイスロールの一種として語られることはないのです。

これは「ブッシュ・ド・ノエル」

けれども、スイス旅行の際にわざわざ「本場のスイスロール」を探し求めたのに見つけられなかった日本人の方もいらっしゃると、ウェブ検索で判明。

そこで早速、日頃利用しているケーキ屋さんに足を向けたのですが、このお店ではスイスロールは注文品になるそうで、店頭にはありませんでした。

その後、あきらめずに近くのスーパーマーケット「Migros」に行って探してみたら、あったわ!ありました、スイスロール!

でも、本場のはずのスイスのスーパーでは、奥の方にある棚の下の段、目立たない場所でひっそりと販売されていたスイスロール……。

この販売位置では、観光客に見つけてもらえないはずだと、妙に納得。

「今日はあなたが主役よ」と、写真↓を撮ってきました。

スイスのスーパーの片隅でスイスロールを見つけた

ちなみにスーパーマーケット「Migros」でのスイスロール(330g)のお値段は、

  • Himbeer-Roulade: ラズベリー味+ラズベリークリーム
  • Roulade marbée: マーブル生地+ラズベリークリーム

ともに4.30スイスフランで、約740円 (1スイスフラン=172.19円、2024/04/26のレート換算)。

あいにくと、アトピー持ちの私はかれこれ20年ほど前から、既製品のスイーツを避けているので、実際には試食していないのですが、購入者のオンライン口コミは、上々です。

どちらのフレーバーも、5点満点中4.5点を獲得していますので、気になる方はスイス旅行の際、お試しになってはいかがでしょう?

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「ルラードは、日本ではなぜかスイスロールと呼ばれるお菓子だから、スイス人パティシエが創作したスイーツではないと思う」という私からの返信に、義弟はやや落胆しておりましたが、「京黒ロール播磨園抹茶」は、とても美味しかったと喜んでいました。

今晩、お抹茶テイストのスイスロールの夢を見てしまいそうな予感がします。夢占いのスイーツの種類に、あるのかしら(笑)。

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