アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)に登場したTravis Japan。
大人気のオーディション番組で、審査員と観客から大絶賛されたパフォーマンスは、昨今ではお目にかかることが少なくなったギラギラのハングリー精神を感じる、アツい内容でした。
そこで今回の記事では、トラジャファンの皆様のために、AGTの仕組みと審査員のプロフィール、そしてトラビスジャパンのステージが海外で「アツい!」と絶賛された背景にあると思われる理由を、海外で暮らしている私の視点から、分析してご紹介したいと思います。
トラビスジャパン、2024年にもAGTのスピンオフ番組に出演🎵
【AGT】審査員と観客に絶賛されたトラビスジャパンの演技動画
舞台上のメンバー全員が、会場の観客たちに自分たちの思いを伝えようとしている様子が、手に取るように伝わってきます。AGTの大舞台に立てた喜びと、このチャンスに挑む決意がほとばしるようで、審査員と観客が応援したくなったのは、当然の成り行きかもしれません。
緊張で萎縮せず、堂々としていたトラビスジャパンの姿は、美しい挑戦者そのもの。←ハイディさんも「メンバーが美しい」とコメントしていたのですが、容姿だけではなく彼らのひたむきな姿勢も含まれていたのかも。
【AGT】オーディションの仕組み
- AGTのプロデューサーによる第1次オーディション(テレビ放映なし)
- 審査員による第2次オーディション ←Travis Japanが通過したのはここ
- ジャッジメント・ウィーク ←Travis Japanが通過!(2022年8月3日発表)
- ライブ・ショー(準々決勝〜フィナーレまで通常は4段階)
オーディション番組というと、誰もがチャレンジできるかのように誤解しがちですが、「ゴット・タレント」は、別格です。
ゴット・タレントの番組プロデューサーが、それこそ世界中で「人目を引く」活躍をしているアーティストに目を光らせ、「これはいける!」と狙いを定めた人たちに番組への出演を要請しているとのこと。
今回、トラビスジャパンがAGTに出演したのは、「ワールド・オブ・ダンス」という有名なダンス大会のチーム部門で、第3位を獲得したことがきっかけとなり、AGTのプロデューサーに声をかけられたからだとか。
ファンの皆様はご存知でしょうが、私のようにAGTで彼らを初めて知った読者の方への情報です。
ですから、トラビスジャパンはテレビ放映されるAGTの審査員オーディションへの切符を得るまでにも、すでにいくつものハードルを超えてきたということになります。
【AGT】オーディションの仕組み:正式サイトの最新情報から
この記事を投稿した2022年7月17日の段階で未発表だった
- ジャッジメント・ウィークおよびライブ・ショーの段取り
- 何組の出場者がライブ・ショーに進出できるのか
という点が、2022年8月3日現在のNBCの公式サイトで更新されていました。
冒頭に記したように、セミファイナルは2022年9月6日17時からスタートとのことですが、ゴット・タレントは最後の最後まで、当日の出場者が誰なのか詳細を公表しない方針で、番組のワクワク感を高めるという手口を常用しているのです(笑)。
今後、トラビス・ジャパンの出演日時の情報が入りましたら、また追ってブログ記事を更新しますね。
トラビス・ジャパンと同様に、第2次オーディション合格者の中から審査員に選ばれたセミファイナリスト54組の写真を一覧することができるNBCの公式サイトへのリンクは、コチラ↓。ワイルドカードで進出が決まる55組目が誰になるのかは、2022年8月5日まで視聴者投票中だそうです。
外部リンク:NBC公式サイト Acts
そして、晴れてライブ・ショーへの出演が決定したセミファイナリストたちは、視聴者からの投票と審査員の投票により、最終的にトップ10(BGTでの例)が選ばれ、決勝戦に進むという形式で進行するのが、ゴット・タレントでは典型的なパターン。
AGTと似ている点が多いBGTでの決定方法に興味のある方は、コチラ↓の記事をご覧くださいね。
【AGT】審査員のプロフィール
AGT審査員と司会者の経歴は、コチラ↓の別記事をご覧ください。
【AGT】大舞台で見せたトラビスジャパンのハングリー精神に脱帽
にこやかに登場したトラビスジャパンのメンバーを代表して、川島如恵留さん(←視聴後にググりました)がサイモンさんとやりとりを始めた時に私が受けた第一印象は、「すごい度胸…。このグループ、本気だわ」ということ。
トラジャファンの皆様、どうか怒らないでね。でも、30年近く海外生活をしている私が判断する限り、川島さんの英語は、お上手とは言えないレベル。
世界中で視聴される晴れの大舞台という緊張する場面ですもの、他の日本人出場者だったらおそらく、通訳付きでオーディションに臨んだのではないかしら。
だけどトラビスジャパンは、「世界一のスターになりたい」という彼らの夢を、メンバーが直接、自分たちのメッセージとして外国語で発する方法で、聞き手の懐に飛び込みました。
どれだけのプレッシャーがあったことか…。想像もつきません。
でも、通訳を介するのではなく、自分たちが口にするセリフだからこそ、「すべてを投げ出してAGTに来た」という彼らの「夢にかける心意気」は、より正確に聞き手に伝わったのだと思います。
その証拠が、あの辛口のサイモンさんによる、演技前の「すでにみんなの心をつかんでいる」という評価であり、演技後の「トラビスジャパンは刺激的」というポジティブなコメントにつながったのだと思うのです。
AGTの舞台に登場する人たちは精鋭揃いなので、全員が優れたスキルの持ち主であることは、当然。その状況で、「出る杭」になって自分たちの存在感を植え付けるためには、「ことばで失敗するかも…」などという恥や恐れを1ミリでも感じていては、勝負にならない。自分たちを強く主張できなければ、競争を勝ち抜けるわけはないのですから。
だからこそ、トラビスジャパンの「絶対この場で何かを勝ち取る」的なハングリー精神が、サイモンさんの心の琴線に触れたのでは、と思えるのです。
ハイディ・クルムも「ことば」が下手だと批判されている
ハイディさんは、すでにアメリカの市民権も取得していて、もう30年ほどドイツとアメリカの両国で活躍しています。
どちらの国でも大成功を収めているハイディさんでさえ、過去にはアメリカで英語が下手だと批判され、つい最近では彼女のドイツ語が下手になっていると地元ドイツでディスられる事態も発生。
もちろん母国語のアクセントは外国語を話すときに消えないものですが、AGTで英語ベラベラに聞こえるハイディさんも、外国語を操ってコミュニケーションを取ることの大変さを、経験上知っているひとり。
そして、もうひとりの審査員・ソフィアさんもコロンビアの出身なので、「自分たちの思いを相手に直接伝える」心意気を貫いたトラビスジャパンの真剣さが、より心に響いたのではないかしらと、私は想像しています。
【AGT】和洋折衷でトラビスジャパンの個性を確立すると総立ち確実!
AGT視聴後に、トラビスジャパンがグループ部門で第3位を獲得した「ワールド・オブ・ダンス」での動画↑を見たのですが、このプログラム内容は、今回のAGTのオーディションより海外受けすること間違いなし。
日本的な持ち味を売りにして、他の参加者と一線を隔てる方法は、魅力的な個性として海外で愛される、素晴らしいアイデアだと思います。
最初の和風パートで、お面をつけて踊る姿は、本当に圧巻。
ちょっと話がそれますが、私の娘は昨年度、クラシックバレエの劇場公演に出演した際、コロナの影響でマスクをつけたまま踊った経験があるのです。
マスク越しの呼吸でも踊れるように、数ヶ月前から特別なトレーニングを開始したのですが、普段から鍛えている彼女たちでさえ、「息が本当に苦しい」と想像以上の疲労感を訴えていました。
トラビスジャパンのメンバーが動画内で付けているお面では、おまけに視界も遮られているのに、その上でこれだけのテンポでキレッキレにシンクロで踊れるって、いったいどういうレベルなの…と、娘の体験を通して彼らの凄さと、夢に向かって本気で挑んでいる姿勢を痛感しました。
本当に見事なダンスのプログラム!
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目標に向かって真剣に挑む人の姿は、年代を超えて感動を呼び起こします。
トラビスジャパンが、引き続きAGTのオーディションで大成功を収めることができるといいですね!
<参考サイト>
NBC Insider <The AGT Audition Process, Fully Explained> (更新日2022/05/10)(閲覧日2022/07/16)
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