シルトホルン:目玉は回転レストランとスリル&スカイラインウォーク

スイス観光情報

シルトホルン(標高2970m)と中間駅のビルク(標高2677m)は、回転レストラン・スリル&スカイラインウォークからアイガー・メンヒ・ユンングフラウのパノラマを楽しめる観光地。

スイス在住者が、おでかけ紀行と役立つ情報をご案内します。

【重要】シルトホルンのロープウェイは現在工事中:2026年終了

シルトホルン公式サイトには、日本語版もあるのですが、あいにくとロープウェイ工事と工事に伴う運行停止・一部営業休止に関する情報は、日本語での記載はありません。

英語版には記載されているので、コチラ↓にリンクを貼っておきます。

英語版の工事情報によれば、

  • シルトホルン展望スポットは、部分的に閉鎖時期あり
  • 中間駅ビルクのスリルウォークは、全区域または一部分立ち入り禁止になる時期あり
  • ただし、シルトホルンの大きなテラス・ロープウェイ・レストランは、工事の影響を受けずに営業継続

とのこと。

お出かけの際には、公式サイトや観光案内所で詳細情報をご確認ください。

ロープウェイ工事完了は、2026年の予定なので、もしかしたらそれまでは、シルトホルン訪問は控えた方が無難かもしれません。

シルトホルン:ロープウェイで行く方法

シルトホルンの頂上にロープウェイで到着するまでは、わりと難儀です。

シルトホルンへ向かうロープウェイの始発駅は、「シュテッヘルベルグ(Stechelberg)」という場所。

シルトホルンのロープウェイ乗り場「シュテッヘルベルグ」行きのポストバスは、ラウターブルンネン駅から出ています。

もしくはロープウェイ中間駅にあたる「ミューレン」を利用する場合、ラウターブルンネンとミューレンの間も直行のミニ電車が走っています。

またロープウェイ自体も、スイスの山岳地帯にしては珍しくちょっと面倒な乗り換えシステム。

  • シュテッヘルベルグ→ギンメルヴァルト(乗り換え)
  • ギンメルヴァルト→ミューレン(乗り換え)
  • ミューレン→ビルク(乗り換え)
  • ビルク→シルトホルン

と、ロープウェイの乗り換えが必須になっています。

シュテッヘルベルグへのアクセス方法とチケット料金が解説されている公式サイトのリンクを、コチラ↓に貼っておきます。

シルトホルン:観光の長所と短所〜個人的な見解

  • (+)ミューレンかラウターブルンネンからは、訪問しやすい位置にある
  • (+)ユングフラウ地方で唯一の回転レストランでは、食事を兼ねて景色を楽しめる
  • (+)シルトホルンで撮影された007の展示があるので、興味がある人には良い時間潰し
  • (+)ビルクにあるスリル&スカイラインウォークは想像以上にスリリング。しかも無料

  • (―)ロープウェイが古い(そのため工事中)
  • (―)何度もロープウェイを乗り換えるのが面倒(ただし乗り場はすぐ隣)
  • (―)シルトホルンの頂上は、歩ける場所や座れるスペースが少ない

シルトホルン頂上またはビルクからのトレッキングルートもありますが、岩ゴロゴロ+傾斜が急、しかも現在は工事現場と化し、歩きやすい環境ではないので、2026年の工事完成期までは、別のトレッキングルートを選んだ方が賢明なのではと、私は思います。

スイスの山岳地帯の天気はとても不安定なので、お出かけ時には天気予報と現地のライブカメラで状況を把握することをオススメします。

シルトホルン(標高2970m)とビルク(標高2677m):体験記

シルトホルンのロープウェイ

この日、ラウターブルンネンからアルメントフーベル経由でミューレンへのハイキングを終えた後、お天気がものすごく良かったので、ついでにシルトホルンへと足を伸ばすことに決定。

シルトホルンから見るアイガー・メンヒ・ユングフラウ

最近は、クライネシャイデックに出掛けてばかりだったので、違う角度からのアイガー・メンヒ・ユングフラウの眺望が、妙に新鮮。

工事中のシルトホルンにある巨大クレーン

シルトホルンが工事中だと知らずに訪れてしまったのですが、頂上にある巨大クレーンにビックリ!

「いったいどうやって、シルトホルンの頂上にクレーンを運んだのかしら?」と気になってたまらなかったので、その場にいた現場監督らしき人におたずねしたところ、全パーツをバラバラの状態で運搬し、頂上で組み立てをしたそうです。

命綱もセーフティネットもない高所で、軽々と柵に上り作業をしている工事関係者の動きがスリリングすぎて、見ているだけで手に汗握りました。

私たちはすでに何度かシルトホルンを訪れた経験があり、また最終ロープウェイの時刻も迫っていたので、007関連の展示と回転レストランは、この日はパス。

ロープウェイ中間駅・ビルクにある、スリル&スカイラインウォークへと向かいました。

ビルクにある、スリル&スカイラインウォーク

標高2677mの絶壁に固定してある通路に出ると、想像以上に風が強い!

フィルストにあるクリフウォークよりミニサイズですが、十分にスリルを感じます。

シルトホルンで鳶職人のように動き回っていた工事関係者に触発されたのか、高所が苦手なはずの夫は、なぜかこの日スリルウォークにチャレンジ。

岩に張りつきながら移動する夫の顔色が、青空と同化していましたが、私も笑う余裕はゼロ。

ビルクにあるスリルウォーク

私たちが空中に設置してあるネットの揺れに大騒ぎしていたら、バーゼル方言を話す女性が、「今日私、70歳の誕生日だから、どうしてもこのネットを歩いてみたいの。私が歩く姿を、ビデオに撮ってくれますか?」と頼んできたので、もちろん了解。

1度目は揺れに驚いて上手くコメントができなかった女性に、「今のはリハーサルってことで、もしもう一度チャレンジなさるなら、2度目も撮影しますよ」と提案し、2度目の空中歩行撮影は大成功!

ビルクのスリルウォークとアルプスの山並み

この日の夫は、「今日はなんだか、高所が平気みたい」と大口を叩き出したので、私はガラス板の上で軽くジャンプ。

途端に夫が、ガシッと両手で柵をわしづかみにしたテンポは、ミリ秒の素早さ(笑)。

ビルクのスカイウォーク展望台

シルトホルンの頂上からよりも、アイガー・メンヒ・ユングフラウの正面に位置しているロープウェイ中間駅・ビルクからの方が、美しいアルプスの山並みをゆっくりと楽しむことができます。

ビルクのレストランで、雪山のような生クリーム付きのカプチーノを、本物の雪山を背景に堪能🎵

すると、先ほどビデオ撮影のお手伝いをした70歳の女性が、ご友人たちとテーブルを囲み、キャーキャー騒いでいるのを発見。

彼女も私に気づいて、「みんな、さっきは怖がっていたから私ひとりでチャレンジしたんだけど、ビデオを見たこの人たちが、自分も挑戦するって聞かないから、私、もう一度スリルウォークに行ってくるわ!」と、ニコニコ。

あんな70歳なら、めでたいことこの上ない。ハッピー・バースディ🎵

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