スイスの首都・ベルンで毎年8月、3日間開催される恒例のお祭り、バスカーズベルン。世界各国から選りすぐられた大道芸人のパフォーマンスを楽しみながら、ベルンの街を最高に満喫できる機会です。
ベルン在住者で、毎年バスカーズベルンの常連である私が心からオススメしたい、最高のベルン観光のアイデア「バスカーズベルン」について、ご紹介していきますね。
【スイスベルン観光】8月恒例のお祭り・バスカーズベルンとは?
2004年からスタートしたバスカーズベルンは、ベルン旧市街の路上のあちこちで(Googleマップ↑で灰色に表示されている区域内)、大道芸人たちが3日間にわたりパフォーマンスを繰り広げるお祭りです。
バスカーズベルンの開催期間中は、旧市街は完全に通行止めとなり、普段はやや重い印象がある旧市街全体が、お祭りの遊び心一色に大変身すると言っても、過言ではありません。
ちなみに2022年8月11日〜13日の3日間で、29組の大道芸人により総計300のショーが行われ、トータルで6万5000人が、バスカーズフェスティバルを訪れたそうです(うち2名は夫と私)。
【バスカーズベルン】大道芸人のパフォーマンスは多種多様
音楽演奏(クラシック・ロック・ブルース・お国の伝統音楽など)/アクロバティック/ダンサー/人形使い/手品師など、毎年いろいろなジャンルのパフォーマーたちが登場します。
過去の新聞記事によれば、バスカーズベルンに参加希望する大道芸人は非常に多いそうで、選抜されたパフォーマーは精鋭揃いだと自負しているとか。
おかげさまで、観客である私たちも、毎年たくさんの笑い・驚き・喜びを体験できる幸せに恵まれています。
ブリテンズ・ゴット・タレントでゴールデンブザーを獲得した岩崎圭一さん、いつかバスカーズベルンに参加してくださるといいな♪
【バスカーズベルン】写真で見る2022年の鑑賞体験
2022年のバスカーズベルンで私がいちばんお気に入りだったパフォーマーは、フランスのLes P’tits Brasという、6人組のアクロバティックグループ。ものすごく気に入ったので、3回も見ちゃった(笑)。
コチラ↑の画像は、メンバーの女性が、まさに空中を飛んでいるところ(私の写真撮影が下手で申し訳ない)。
別のシーンでは、結んだ髪にワイヤーをつけて空中に引き上げられる彼女を見た私があまりにも驚愕の表情をしていたのか、目が合った瞬間、チャーミングな笑顔を向けてくれました。
この舞台が設置されてあるのは、ベルン大聖堂の正面広場なので、雰囲気がとてもミステリアス。私にしては珍しく上出来の写真↓なので、ビックリ。
その翌日は、再び宙を舞うキューバからのアクロバティックチームに、ハラハラ・ドキドキ。いったいどこまで飛んでいるの?
そしてお目当てのアーティストを鑑賞後、次の路上演技場に向かう途中で、子どもと大人を楽しませてくれる巨大人形に遭遇↓。
またもや工事中と、サグラダ・ファミリア状態になりつつあるベルン大聖堂の裏側では、スウェーデン出身の3姉妹ロックバンドのパワフルな演奏に拍手喝采。注:肖像権の問題があるかもしれないので、お顔をハートで隠しました。
この他にも、教会の中で行われたウィーンのヴィオラ奏者のコンサートや、スイス人女性3人組が現代的にアレンジしていたヨーデルコンサート(私の人生初!)なども楽しむことができました。
コロナ禍ではフェスティバルが中止されていたので、3年ぶりの開催となった2022年のバスカーズベルンは、お天気にも恵まれて素晴らしい3日間となりました。
唯一の欠点は、私の体重が1キロ増えたこと。3日間、美味しいものを食べ過ぎたのだから、自業自得だわ(笑)。この記事投稿後、アーレ川のほとりでウォーキングしてきます。
【バスカーズベルン】観客としての参加料金・チップ支払い方法
バスカーズベルンに観客として参加する場合、2種類の料金を支払うことが、主催団体から推奨されています。路上フェスティバルの特徴なのか、スイスのお国柄なのか、「強制」ではないところがスイス的。
【バスカーズベルン主催団体への支払い】料金と方法を解説
大人:20スイスフラン(約2800円)
12歳以上18歳以下の青少年:10スイスフラン
12歳以下の子ども:5スイスフラン
旧市街のあちこちで、バスカーズベルンのボランティアスタッフ(お揃いのTシャツが目印)がリストバンドとプログラム(英語とドイツ語併記)を販売していますので、すぐ目に留まるはずです。スタッフから「バンドを買いましたか〜?」と、声をかけられる方が、先かもしれません。
料金を支払うと、上の画像のようなリストバンドと、いつ・どこで・どの出演者が演じるのかが記載されているプログラムを手渡されます。ただし、12歳以下の子どもはバンドのみです。
バスカーズベルンは、30名の主催団体職員と250名余りのボランティアの方々によって支援されているお祭りで、毎年必要となる運営費用は約1.28億円(900’000スイスフラン)とのこと。バンドの料金は、フェスティバルの運営費として使われる分だそうです。
【バスカーズベルン大道芸人への支払い】チップを渡す方法
バスカーズベルンに招待されるパフォーマーたちは、フェスティバルの主催団体から旅費・ホテル代・食費は負担してもらえますが、演技に対する支払いはゼロ。
パフォーマーたちの収入源は、観客からのチップだけですので、演技を鑑賞後、観客が自分で値段を決めて、アーティストが自分で用意している帽子・バケツ・虫取り網(!)などに、直接支払いをします。
パフォーマーにいくら渡すべきなのかは、一概に答えられない点なのですが、私は自分が演技から受けた感動と、グループのメンバーの人数に合わせて、投げ銭・投げ札の額を調整するよう、心がけています。
バスカーズベルン開催中は、ベルン旧市街に主催団体が複数設置しているインフォメーションコーナーで、スイスフランのお札を小銭に換金できます。
ユーロ紙幣からスイスフランへの換金は、多分OK(ごめんなさい、次回確認してきます)。スイスのお店やレストランでは、ユーロ紙幣での支払いに対し、スイスフランでお釣りを渡す換金を、通常受け入れていますので。
ただし、余ったスイスフランをユーロに換金することは、バスカーズベルンのインフォメーションコーナーでは、できないと思います。
2022年からは、それぞれのアーティストが演技場で表示しているQRコードを読み取り、クレジットカードでパフォーマンスへのチップを支払う方法も導入されていたので、換金が面倒な方には、そちらの方法をオススメします。
【バスカーズベルンの日程】スイス・ベルン訪問に最適の機会!
- 毎年8月、1年のカレンダーで32週目の木〜土曜日開催
- 路上でのパフォーマンス:1800〜2400
- 飲食(通常のレストラン+ものすごい数の屋台):木・金曜日は1800〜0030/土曜日1600〜0030
バスカーズベルン次回の日程:2023年8月10日(木)〜12日(土)
公式サイトへのリンク(英語):https://buskersbern.ch/en
コチラ↑の画像に見えるツィットグロッゲ(Zytglogge)から始まるクラムガッセ(Kramgasse)という道の中央部分には、バスカーズベルン開催期間のみテーブルとイスがセットしてあり、誰でも利用可。
国際色豊かな屋台で買った食べ物を、そこで座っていただくこともできますし、ちょっと疲れた時には演奏や喝采を楽しみながらの休憩用にしても便利です。
テーブルにはロマンティックなミニ松明が灯してあるのに、昭和化石の私は「キレイね」と見惚れただけで、写真を撮り忘れるという失態(笑)。
バスカーズベルン開催期間は、街全体が平和で明るい空気に包まれて、ベルンの街に魔法がかかったような感じさえするのです。
もし夏休み中にスイス滞在・ベルン訪問の計画をするのであれば、ぜひバスカーズベルンの開催時期に合わせて予定を立てることを、心からオススメします!
良い滞在を♫
エメラルドグリーンのアーレ川を安全に楽しめる方法は、コチラ↓の記事に綴りましたので、よろしければご覧ください。