キリストが死後3日目に復活したことを祝うお祭り、イースター。
イースターは、「春分の後、最初の満月の次の日曜日」なので、毎年日付が変わります。2022年のイースターは4月17日。
祝日で時間があるせいか、命の復活とは真逆の「死後の遺骨の処分方法」について、思いを馳せてしまう私。
お墓には入りたくないので、いくつかのオシャレな方法を調べてみました。
【私の遺骨をさあどうしましょ】
- ダイヤモンドに変身
- 樹木葬・森林散骨
- 海洋散骨
- 宇宙葬
【自分の遺骨をどうする】美しいダイヤモンドに変身
美しいダイヤモンドに変身したお父様のお写真をツイートで投稿したみっぽんぽんさん。リカレント教育で美大に進学された画家のお父様にふさわしい、青い輝きが素敵。
みっぽんぽんさんのお父様がダイヤモンドに生まれ変わったのは、私が住んでいるスイスに本社があるアルゴダンザという会社です。
人骨だけではなく、ペットの遺骨もダイヤに変身できるとのこと。お値段は、一般的なタイプのもので約53万円〜270万円だそうです。
【自分の遺骨をどうする】樹木葬・森林散骨
例えば、栃木県足利市にある真言宗豊山派の宝性寺では、樹木葬・森林散骨での供養をお願いすることができます。
宝性寺のホームページによれば、宗教宗派は問わず、檀家になる必要もないそうです。寺院の境内にある林が散骨場所で、代行散骨も可能と、充実したサービス内容。お寺に直接お願いできるのは、安心ですね。
ちなみに真言宗豊山派の宝性寺では、海洋散骨もお願いできるそうです。
自然葬(森林/海洋葬)のお値段は、20万円(税別)。代行をお願いする場合には、プラス5万円とのこと。
【自分の遺骨をどうする】海洋散骨
ブルーオーシャンセレモニーという海洋散骨専門の会社にお願いすると、日本全国北海道から沖縄までの数カ所、さらにはハワイでの散骨もお願いできるようです。
合同乗船散骨プランは16万5千円〜、チャーター散骨プランは29万7千円〜、代行委託料金は5万5千円。ホームページからは、とても細やかなサービスを提供しているという印象を受けます。
【自分の遺骨をどうする】宇宙葬
茨城県つくば市の「SPACE NTK」では、宇宙葬をお願いできるそうです。
読売新聞の記事によれば、遺骨は専用の金属容器に納められ、ロケットで宇宙空間に打ち上げられます。宇宙へ飛び立った遺骨入りの容器は、数年間地上500〜600kmの位置で周回した後、大気圏に再突入して燃え尽きる仕組みになっているそうです。かっこい〜い!
宇宙葬の費用は部分散骨で55万円(税込)。人骨とペットの遺骨を宇宙に打ち上げることができるとか。
関連記事:読売新聞オンライン <遺骨を宇宙に送る「宇宙葬」日本企業も開始…「人は亡くなると星になる」母の言葉胸に創業> (更新日2022/04/18)(閲覧日2022/04/18)
【自分の遺骨をどうする】スイスで自由に選べる遺灰の供養例
法的な見地からすると、スイスで遺体を弔う方法は、棺とともに土葬するか、火葬で遺灰になるかのふたつしかないそう。
ただ、スイスで火葬されたお骨は遺骨ではなく、遺灰の状態なので、さまざまな供養の方法が認められています。
- 自宅におく:骨壷(スイスの場合は灰壷かも)で保管するだけではなく、遺灰を庭に撒いたり埋めたりすることもOK。
う〜、この方法は個人的にはアウト。でも私の遺灰が撒かれたところから綺麗な桜が咲くかしら。
- 自然葬:森に遺灰を撒くときには、特に許可を取らなくてもOK。ただし、遺灰入りの壺を土中に埋葬したい場合は、希望地の市町村に申告する義務があるそうです。
私の知人は亡くなる前、専門の業者に依頼して「自分の木」を選び、その根元に遺灰を撒いてもらっていました。彼女のご家族は毎年、そこでピクニックをするのが楽しみだと話しています。
- 湖や川への葬送:近くで泳いでいる人がいなければ、各個人が自由に選んだところで、遺灰を撒いてOKとのこと。でも遺灰の入った壺を水中に沈めることは、禁止されています。
湖への散灰は、私の知り合いの間では大人気の方法です。
スイスの湖は、どれも美しいコバルトブルーの輝きを放っているけれど、あの青の深さは亡くなった人たちを偲ぶ涙でできているのかな、なんて湖で観光船に乗るたびに、私はセンチメンタルになっています。 - 空葬:気球・飛行機・ヘリコプターからの散灰もOKだそう。なんだかダイナミックで格好いい。ヘリウム入りの風船に遺灰を入れて、成層圏まで飛ばすことも可能だとか。
- 氷河葬:ヘリコプターでスイスアルプスの氷河まで飛び、遺骨を雪の下に埋葬する方法だそうです。
外部ページ:Schweizer Naturbestattung
上でご紹介した遺灰の供養例は、コチラ↑のホームページで詳細が記されています。英語での問い合わせもOKだと、サイトに表記されていました。
【自分の遺骨をさてどうしましょ】今日のところは宇宙葬がお気に入り
スイス在住歴四半世紀の私、実は長年、鎌倉の長谷寺で永眠することを夢見ていました。
でもね〜、お寺に供養をお願いできるとはいえ、おそらく日本で生活することはない自分の娘に、負担が残ってしまうかしら、と気になっていたのです。
ですから、昨日までは「ヘリコプターからユングフラウの上空で散灰してもらう方法がベストかな」と思っていました。ユングフラウを訪れるたくさんの観光客に、毎日「キレイだ」と感嘆してもらえたら、うれしいでしょ? 名前のユキの由来も雪だし、ピッタリ。
「だけど…寒くない?」って、寒さが苦手な私は最後の一歩で気が進まずにいたのです(そーゆー問題じゃないわよね)。
今日初めて知った「宇宙葬」が、私の気持ちにいちばんしっくりくる感じ。
だって、なんだかバブル世代の私にピッタリな方法のような気がするし、人生最後の旅の行き先が「宇宙」だなんて、とてもロマンティック!
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スイスでお葬式に参列する際のマナーについて、興味のある方はコチラの記事をご覧ください。