世界中から発信されている編み物の作品情報を活用しているスイス在住の私はいつも、
- この作品を作ってみたい!
- でも、見本作品と違う毛糸を使いたい!もしくは、違う毛糸しか手に入らない……。
というジレンマに悩まされています。
過去に、見本作品と同じ毛糸を使った経験は0%の私が、毎回どのように別の毛糸での必要量を計算しているのか、その3ステップをこの記事でご紹介したいと思いますので、よろしければご活用ください。
【結論】見本作品と違う毛糸での編み物:対応手順3ステップ
- ① 見本作品と同じカテゴリーの糸を選ぶ
- ② 見本作品で使われた毛糸の長さ総計をmで確認
- ③ 自分が使いたい毛糸の必要玉数を計算
見本作品と違う毛糸での編み物①見本と同じカテゴリーの糸を選ぶ
見本作品と同じカテゴリーの毛糸を選択することは、違う毛糸を使う場合の鉄則です。
海外発信のYouTube編み物チャンネルの場合、運営者の方は通常、「この作品にはカテゴリー4の毛糸を使っています」とか、「毛糸はWorstedです」などとコメントしていますので、それをチェック。
カテゴリー詳細が不明の場合は、見本作品で使われた毛糸と自分が使いたい毛糸の「番手」を計算して比較します。
1玉の毛糸の長さ(m)÷ 1玉の重さ(g)=毛糸の太さの番手
番手の数字が近いほど、毛糸の太さが似ているということです。
ならびに、見本で使用された針のサイズも確認していますが、見本作品でのゲージに合わせるために、針サイズの大小は、私は必要に応じて変更しています。
見本作品と違う毛糸での編み物②オリジナルでの必要mを確認
見本作品では、
- 1玉につき、何メートルの毛糸を使用したのか?
- 作品完成に必要だったのはトータルで何メートルだったのか?
という2点を、まず確認します。
【例】
- ダイソーのメランジトリコ:1玉が約45gで、長さは約81m
- カーディガン作成に14玉使用:1玉81m ✖️ 14玉=1134m
どうでもいいけれど、つい最近まで1玉約50g、長さは約90mと数々のユーチューバーさんに紹介されていたメランジトリコが、微妙にサイズダウンしている事実を発見……。
思いがけず隠れ値上げに気づいてしまった私、知人の不倫現場に遭遇したかのように動揺してしまうじゃないの。
隠れ値上げは、「ステルス値上げ」とも言うそうです。詳細に興味のある方のために、リンクを貼っておきます。
よりによって、貸金庫ですら信用できない三菱UFJ銀行のサイトへリンクを貼る私って、何なの(笑)。
見本作品と違う毛糸での編み物③自分が使用したい毛糸の必要玉数を計算
次に、あなたが使いたい毛糸は、
1玉につき、何メートルの毛糸なのか?
をチェック。
そして、
見本作品完成に必要なm ÷ 自分が使いたい毛糸の1玉のm=自分が使う違う毛糸での必要玉数
を計算します。
【例】
- 私が使いたい毛糸:1玉175m
- 見本作品のトータル使用量1134m÷175m=6.48玉なので、7玉用意
上記3ステップを踏めば、見本作品と違う毛糸を選んでも、「毛糸が足りない!」という問題にぶち当たらずに、同じ作風で編み物を完成することができます🎵
私を悩ませた憧れのダイソーメランジトリコが記事執筆の理由
日本の編み物YouTuberの方が、「ダイソーのメランジトリコを使用しました」とサラッと告げていらっしゃるけれど、毛糸のカテゴリーがわからないので困ったわ……と悩んでいた私。
ダイソーの公式サイトでメランジトリコの詳細を調べてみたら、
おすすめ使用針
棒針 12号
かぎ針 8/0号参照元:公式通販ダイソーネットストア(閲覧日2024/12/20)
とのこと。
日本サイズの棒針12号=5.7mm、かぎ針8/0号=5mmとなるので、ヨーロッパでの表記法に対応すると、
- 棒針サイズだとカテゴリー5(Bulky)の極太
- かぎ針サイズだとカテゴリー3(Light)の並太
と、調べた結果がさらに混乱をもたらしました(笑)。
そこで、
- ダイソーのメランジトリコは、1玉81m÷1玉45g=1.8
- 私が使いたい毛糸は、1玉175m÷1玉100g=1.75
と、毛糸の番手を計算し、2つの毛糸の太さがどれだけ似ているのかを確認。
さらに、標準ゲージ(メランジトリコは16目・21段/私の毛糸は16目・20段)を参照し、カテゴリー4のMediumに該当するのね、とチェック。
見本作品で使用された針のサイズも合わせて検討し、自分が使いたい毛糸が作品に適しているかどうかの目安にするという方法で、満足のいく作品を作ることができました。
多分、ダイソーの百円均一毛糸に世界一憧れているのは、この私(笑)。