欧州でも話題『私が見た未来(たつき諒著)』予知夢体験者の感想

欧州でも話題『私が見た未来(たつき諒著)』予知夢体験者の感想 読書感想

『私が見た未来(たつき諒著)』が引き起こした波紋は、ドイツ語圏でも話題に上るニュース。

現地の報道も含めて、予知夢体験者の私がまとめた書評です。

『私が見た未来 完全版(たつき諒著)』飛鳥新社 Amazonへのリンク

『私が見た未来』著者・たつき諒さんのプロフィール

  • 1954年生まれ 神奈川県出身
  • 1970年代〜 睡眠時に見た夢の記録をスタート
  • 1975〜1999年 主に少女漫画家として活動
  • 1999年 『私が見た未来』初版刊行
  • 2021年 『私が見た未来 完全版』発刊

参照サイト:フリー百科事典 ウィキペディア <竜樹諒>(更新日2025/07/03 UTC 01:46)(閲覧日2025/07/03)

『私が見た未来』が呼んだ波紋は欧州メディアでも話題

『私が見た未来』が呼んだ波紋は欧州メディアでも話題。海辺にある津波の警告

巷で噂の『私が見た未来』と本の予言による影響を、スイスとドイツのメディアも報じています。

たとえば、ドイツ公共放送ARD(日本のNHK的な存在)のニュース番組では、

  • 1999年初刊、2021年再発刊の『私が見た未来』は、著者・たつき諒さんの予知夢がテーマの漫画
  • 『私が見た未来』による波紋が大きい理由は、①2011年3月11日の東北大震災の予知夢が的中、②2025年7月に日本とフィリピンの間の海底噴火で大地震発生との予言がある
  • そもそも「地震国」である日本で、今後30年間に大地震が発生する確率は80%と、専門家や公的機関も公言。ただし、学術的な見地から地震発生の詳細「予言」は不可能
  • 『私が見た未来』の予言により、7月は特に香港と中国からの旅行客激減、航空便も欠航
  • 日本人は日頃から地震への備えを怠らないので、予言のせいで「パニック爆買い」は発生せず

参照元:Tagesschau <Der Hype um eine apokalyptische Manga-“Vision”> (更新日2025/07/02)(閲覧日2025/07/03)

と報道されています。

『私が見た未来』これまでに当たった予知夢は何?

『私が見た未来 完全版』は、「予知夢編」と「ミステリー漫画編」の2部構成。

「予知夢編」では、著者のたつき諒さんが夢日記をスタートした背景を、実在する夢日記の写真とともに、解説してあります。

予知夢の「当たった」例として、多くの人々が耳にしたのではと思われる出来事は、

  • Queenのフレディ・マーキュリーさんの死(予知夢は1976年11月/1991年11月死去)
  • ダイアナ妃の死(予知夢は1992年8月31日/1997年同日死去)

興味深いのは、たつきさんご本人が著書のなかで、

  • 津波の夢は10代のころに見た(1981年に描いた漫画原案の写真を本書に掲載)
  • その津波の夢が東日本大震災の予知夢だったのかは自覚なし(←津波の予知夢の登場人物は夏服を着ているため、実際の季節と食い違っている)
  • 日本とフィリピン中間の海底で噴火が発生し、香港・台湾・フィリピンに大津波がくるのは2025年7月5日という予知夢を見た

と言及していらっしゃることです。

『私が見た未来 完全版(たつき諒著)』飛鳥新社 Amazonへのリンク

『私が見た未来(たつき諒著)』著者からのメッセージは?

『私が見た未来(たつき諒著)』著者からのメッセージは? 非常時の備え

「予知」は「警告」です。「避けられる」から「見させられた」。

「災難を避ける」「災難を小規模にする」手段があるということだと思います。

夢を見た日が現実化する日ならば、次にくる大災難の日は「2025年7月5日」ということになります。

本書が、その心構えのきっかけになってくれることを祈っています。

引用元:『私が見た未来 完全版(電子本)』作者あとがき

というあとがきに代表されるように、たつきさんは無駄なパニックを煽りたいわけではなく、ご自分の予知夢が万一の備えを強化するための手段になることを願っていらっしゃると、私は感じました。

『私が見た未来(たつき諒著)』予知夢体験者の私の感想

『私が見た未来(たつき諒著)』予知夢体験者の私の感想。DEJAVU(既視感)

怪しげなスピリチュアル系の心理学セミナーではなく、お堅いスイスの大学院で心理学博士号を得た私ですが、検証が命の研究畑とは反対のポジションに位置する「予知夢」は、実は私も幼少期から体験している現象。

ですから、たつきさんの体験談には「わかる!」と頷いてしまう部分が多々ありました。

たつきさんによれば、

予知夢にはふたつのパターンがあります

直接 そのまんまの未来を見るパターンと

象徴的予知夢という ――予知が別の共通するイメージのもので伝えられメッセージとして見るもの

引用元:『私が見た未来(たつき諒著)』電子本 第1部予知夢編 私が見た未来

とのこと。

私はどうやら「象徴的予知夢」の該当者らしく、とあるシーンを夢に見ると、いつの日か夢で見た内容が現実に起きるという体験を繰り返しています。

毎回、何かが起きる鮮明な日付や場所はわからずじまい。たとえるなら、映画のひとこまがいくつかのパズルピースのように夢のなかで記憶に残るのです。

そしてある日突然、それらのシーンを実際に体験する瞬間、既視感を覚え、その次に何が起きるのかがわかるといった感じ。

大学院の同期が、「ラストミニッツで激安のチケット見つけたから、ロンドン行ってこようかな〜」と話し出した瞬間、彼女のお父様が急死されたと、ドイツ在住のお母様からまもなく連絡があるシーンが蘇り、「ダメ!!旅行行っちゃダメ!」と血相を変えた私を見て、ビックリした同期。

「何よ〜。いつもなら『超ついてるじゃん、すぐ予約しちゃえ!』って反応するくせに、変なの〜」とブツクサ言っていた同期に、まさか「よくないことが起きる予知夢を見たから」とも話せず、「とにかく、今回はダメ。少なくとも、予約するのは数時間待って」と私は粘りました。

それから小1時間して、私の部屋に泣きながら駆け込んできた同期は、「今、お昼にパパが心臓発作で急死したって、ママから電話があったの。何なの、ユキ、何なの?!こうなるって知ってたの?!」と問い詰められ、両親を早くに亡くしている私も一緒に涙した、悲しい経験もありました。

また、予知夢とは違うのですが、ダイアナ妃がお亡くなりになったあの日はなぜかザワザワして午前4時に起床し、普段はほとんど視聴しないBBCテレビを見ていたら、妃逝去のニュース速報が流れてきたという奇妙な体験もしました。

このように、私の予知夢は死亡関連のものばかり。しかも、予知夢の該当者は「赤の他人」。

そして、予知夢が示す悲しい展開に影響を与える術がない私は毎回、現実になった予知夢の前にもどかしさを感じるのみ。

未来に起きる災難の日時と場所まではっきり予知夢で見えたとおっしゃる著者のたつきさんが、『私が見た未来』で世間に警告を発したいという気持ちに迫られた背景は、ちょっぴり予知夢が見える私には、同感できる心の動きでした。

明日(2025年7月5日)、大災難が起きませんように・・・。非常時への備えが、最大限役に立つことを祈っています。

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