2024年のアメリカズ・ゴット・タレント(AGT)で、どの審査員が、誰のどんな演技にゴールデンブザーを押したのかがすべてわかる記事です。
日本からの出場者、シューマッハも獲得組!
- AGT2024でもゴールデンブザー大量発生:ルール変更で総計9回
- AGT2024ゴールデンブザー/テリー:ラーンモア・ジョナシィ
- AGT2024ゴールデンブザー/ハイディ①:リチャード・グドール
- AGT2024ゴールデンブザー/サイモン①:リヴ・ウォーフィールド
- AGT2024ゴールデンブザー/サイモン②:スカイ・エレメンツ
- AGT2024ゴールデンブザー/ソフィア①:リジョン
- AGT2024ゴールデンブザー/ホーウィ①:ブレントストリート
- AGT2024ゴールデンブザー/ハイディ②:プラニスカ・ミシュル
- AGT2024ゴールデンブザー/ホーウィ②:リード・ウィルソン
- AGT2024ゴールデンブザー/ソフィア②:シューマッハ
AGT2024でもゴールデンブザー大量発生:ルール変更で総計9回
ゴット・タレントの鉄板ルールは、「1シーズンに審査員と司会者は、1回だけゴールデンブザーを押せる」だったのですが、2024年のAGTでは「各自が2回ずつ押してOK」という新ルールが適用されています。
もしかすると、AGTに先駆けて行われたイギリスのBGT2024で、ルール変更のないまま総計9回のゴールデンブザーが押されてしまったことに対して、視聴者から批判が相次いだ展開が、AGTでのルール変更につながったのかもしれません。
なぜかと言うと、AGTのシーズン開始後、サイモンさんが2回目のゴールデンブザーを押してしまったことから審査員・ディレクター・サイモンさん間で討論があり、「それなら全員2回にしよう」と、サイモンさんが鶴の一声でルール変更を決定しているので。
この時の模様は、スカイ・エレメンツの動画で見ることができます。
- 1ラーンモア・ジョナシィ(スタンダップコメディアン)/司会者テリー
- 2リチャード・グドール(歌手)/ハイディ1回目
- 3リヴ・ウォーフィールド(歌手)/サイモン1回目
- 4スカイ・エレメンツ(ドローンによるライトショー)/サイモン2回目
- 5リジョン(ダンスのマランボ)/ソフィア1回目
- 6ブレントストリート(ダンス)/ホーウィ1回目
- 7プラニスカ・ミシュル(歌手)/ハイディ2回目
- 8リード・ウィルソン(歌手)/ホーウィ2回目
- 9シューマッハ(動物モノマネ)/ソフィア2回目
AGT2024ゴールデンブザー/テリー:ラーンモア・ジョナシィ
スタンダップコメディアンのラーンモアさんは、アフリカのジンバブエ出身。
パフォーマンス開始前の舞台裏で、子どもの頃から司会者テリーさんの大ファンだったと話し、興奮気味のラーンモアさんは、テリーさんとことばを交わした後、「もうこれで十分だから家に帰る。バイバイ」とジョークを飛ばしていたのですが、AGT舞台上では、米国と比べると物質的に貧しいジンバブエの日常生活を明るく皮肉るパフォーマンスを披露して、審査員と観客から大喝采🎵
憧れの人、テリーさんが司会者だからAGTに挑戦したと語ったラーンモアさんは、テリーさんからゴールデンブザーを獲得するハッピーエンドとなりました。
演技前に、「AGTにいつの日か出演するために、英語を覚えた」とラーンモアさんが発言していたので、ジンバブエではどんなことばが使われているのか検索してみたところ、なんと公用語は16語(!)もあるそうです。私の住むスイスより、公用語が多いなんて!
ちなみにジンバブエでは、公的情報発信には英語が用いられているとのことです。
AGT2024ゴールデンブザー/ハイディ①:リチャード・グドール
ずっと歌手になることを夢見ていたけれど、生活のために中学校の用務員として23年間働いてきたリチャードさんは、55歳。
リチャードさんの歌声を耳にした生徒たちが、AGTに挑戦してみるべきだと促したことが、今回のチャレンジにつながったそうです。
めちゃくちゃ緊張した状態で舞台に登場したリチャードさんは、誰もが「大丈夫?」と声をかけたくなる様子だったのですが、彼自身の想いを代弁するかのような「Don’t Stop Believin」を熱唱するのです。
「あなたの歌を聴いていると、本当に心が動かされる。とても素晴らしくて、ノックアウトされたわ」とコメントしたハイディさんがゴールデンブザーを押すと、他の審査員からの温かいコメントで既に涙ぐんでいたリチャードさんは、号泣。
ハイディさんとテリーさんに付き添われ、舞台裏から婚約者に電話すると、「ゴールデンブザーになると思った!」と語る婚約者の声を聞きながら、再び涙ぐむリチャードさん。
自分の才能を信じることをやめないで、本当に良かった!
AGT2024ゴールデンブザー/サイモン①:リヴ・ウォーフィールド
あの大スター、プリンスと共演した経験すらあるのに、競争の激しい音楽界での成功を、未だ手にしていないリヴさん。
「だけど私は、歌うことをやめなかったし、これからもやめない」と力強く語ったリヴさんは、バンドメンバーと一緒に素晴らしい歌唱力と存在感でオリジナル楽曲「Stare」を披露し、AGTオーディションをコンサート会場に変えてしまうカッコ良さ🎵
歌い終えたリヴさんに「短すぎて、残念なのが大問題!キミのエネルギーからいい意味でパンチを喰らったみたい。『イエス』は出せないよ」とサイモンさんはコメントし、ゴールデンブザーをプレゼント!
エネルギーがほとばしるリヴさんの歌声、私ももっと聞きたいです。
AGT2024ゴールデンブザー/サイモン②:スカイ・エレメンツ
「こんなの見たことない」技が登場するのが、ゴット・タレントの魅力ですが、スカイ・エレメンツが夜空に繰り広げたドローンショーによる芸術作品は、本当に誰もがお口あんぐりの新技でした。
AGT会場の外に、観客と審査員が全員出て演技を見るのも、前例のないケースだと思います。
スカイ・エレメンツの6名のメンバーは、1000個のドローンを使用して、スペースシャトルの打ち上げシーン/月面着陸する宇宙飛行士がサイモンさん/AGTのマークといった絵柄を夜空に見事に描き上げ、どの審査員も「今までこんなの見たことない!」の連発!
「これほどスゴイものが見られると知っていたら、ここに(出身国の)コロンビアから知り合いを連れて来たかったわ」とソフィアさんが発言するのも納得できる、AGT史上初の巨大で豪華なパフォーマンスでした。
みんなが心を動かされるドローン技を披露したスカイ・エレメンツに、すでに1回ゴールデンブザーを押していたサイモンさんが2回目のゴールデンブザーを押したことからわちゃわちゃ意見交換があり、「全員2回」と急遽ルール変更になっている場面も、なかなか見ものです。
AGT2024ゴールデンブザー/ソフィア①:リジョン
アルゼンチン出身のダンスグループ、リジョンのメンバーは、「もし優勝できたら、その賞金で自分たちのダンススタジオを開きたい。今は、メンバーの両親が提供してくれている裏庭で練習しているので」と、熱い夢を自己紹介で語ります。
民族舞踏「マランボ」を、燃え盛るブーツで踊る斬新なパターンで披露したリジョンのメンバーに、ゴールデンブザーを押したのはソフィアさん。
「他の審査員と違って、南米出身の私にはマランボは何度も見たことがあるお馴染みのダンス」とコメント開始したソフィアさんに、観客と審査員はハラハラしますが、「だからこそ、壮大な見せ場を作る必要があるわけで、これまでにない形で壮観なマランボを踊ったあなたたちに……」と、ソフィアさんはゴールデンブザーをプレゼント🎵
リジョンのマランボ同様に、ドキドキする展開でした。
AGT2024ゴールデンブザー/ホーウィ①:ブレントストリート
オーストラリアのシドニー出身という17歳のザックさんがまずひとりで舞台に登場し、ハイディさんと質疑応答をしたので、彼の単独演技かと思いきや、開始と同時に美しさあふれるテンポの良いダンスを演じたブレントストリートの皆さん。
コメントを求められたホーウィさんは、なぜかテーブルの下に身を隠した状態で意見を述べ、観客のホーウィ・コールが高まるなか、突如として顔を出しゴールデンブザーを押しています。
「ブレントストリートのダンスが素晴らしかったから、自分もビックリさせなきゃ」と思ったのが、かくれんぼの理由だそうです(笑)。
AGT2024ゴールデンブザー/ハイディ②:プラニスカ・ミシュル
「好きな歌手は、アレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストン、ティナ・ターナー」と自己紹介で話したプラニスカさんは、「River Deep Mountain High(アイク&ティナ・ターナーの楽曲)」を、9歳とは思えないパワフルな歌声でパフォーマンス。
「大好きな審査員は、ソフィアさんとハイディさん」と、演技前に答えていたプラニスカさんは、そのお気に入り審査員ハイディさんからゴールデンブザーを見事獲得します。
「あなたのおばあちゃまに、ハイディ・クルムがゴールデンブザーを押したと電話をするわ」という口約どおり、舞台裏で早速ハイディさんは、その旨をプラニスカさんの祖母に電話連絡していました。
AGT2024ゴールデンブザー/ホーウィ②:リード・ウィルソン
14歳のリードさんは、「人前で歌うのが夢」と言いつつも、演技前のサイモンさんとの質疑応答では、緊張感マックスの状態。そりゃそうですよね。
けれども、「You Don’t Own Me(レスリー・ゴーアの楽曲)」を歌い始めたリードさんは、澄み切った伸びやかな声で、舞台を自分のものにする大変化を遂げるのです。
歌い終えた後、「憧れの歌手はアレサ・フランクリン」と話すリードさんにサイモンさんが「親御さんの音楽の好みがいいんだね、違うかい?」と聞くと、パキッと「いいえ」と回答するほどリラックスしたリードさんは、ティーンエイジャーらしさを発揮します。
そんなお茶目な一面も披露したリードさんはホーウィーさんの「夢が叶うと信じてる?」との問いにもパキッと、「はい」と回答。
「夢のひとつが今、叶うよ」というコメントと共に、リードさんにゴールデンブザーを押したホーウィーさんは、「リードさんの様子と歌声すべてが、予想すらしなかった素晴らしさだったから」と、その理由を述べています。
AGT2024ゴールデンブザー/ソフィア②:シューマッハ
日本からAGTに挑戦したお笑い芸人コンビ、シューマッハのおふたりは、2024年のAGTシーズンで9つ目のゴールデンブザーを獲得!
シューマッハの動物モノマネは、そもそも演技のジャンル分けが不明、おまけに「誰もが納得する」典型的なゴールデンブザーとは毛色が異なりすぎるという視点から、「なぜゴールデンブザーが押されたのか不明だが、誰もが思わず笑ってしまうネタ」の新規カテゴリーを作り上げたと言っても、過言ではありません。
確実なのは、シューマッハのネタが、AGTにとっては未知の新しい風を吹き込んだことで、ユーチューブ動画の視聴者コメント欄も、「馬鹿馬鹿しいけど、本当に大笑いした」的な内容のポジティブコメントがたくさん書き込んであり、ゴールデンブザーを押したソフィアさんを「よくやった!」とたたえるコメントも多数目につきます。