こんにちは、ユキです。
クルーズ船が港に停泊しているかぎられた時間内で観光を楽しむためには、普通の旅行とはちがういくつかのポイントを抑えることが大切。
そこで今回の記事では、クルーズ渡航歴23カ国の私が実践している豆知識、寄港地の観光を楽しむ7つのヒケツをご紹介します。
クルーズ出発地での前日宿泊は安心でお得な必須プラン
少なくとも出航前日には、クルーズ出発港の近くに宿泊する手配をしましょう。
例えば、クルーズ出航が18:00の場合、当日の10:00ごろから乗船できるってご存知でしたか?
まだ客室は使うことができませんが、スーツケースを預けることができるので、クルーズ出発港付近の街を観光するのにとても便利。
また、船上のブュッフェレストランも利用できますし、飲み物・食べ物のオーダーも可能なので、早速デッキチェアでくつろぎながら、心待ちにしていたクルーズの旅をスタートすることができますよ。
フライトと港までのトランスファーが遅れて、「クルーズに間に合わないかも」とドキドキハラハラするストレスが防げるのも、前日宿泊をオススメする大切な理由です。
クルーズ寄港地での観光:港の位置確認が決めてとなるワケ
クルーズ船の停泊する港が、街の中心部からどれだけ離れているのかによって、寄港地でのプランの立て方が変わってきます。
コペンハーゲンを例に挙げると、港から街の中心部までかかる時間は、
- Langeliniekaj港 徒歩30分
- Nordhaven Oceankaj港 車で15分、徒歩1時間30分
と大きく差があります。
クルーズの航路にはどちらの場合も「コペンハーゲン」と記載されているので、注意してくださいね!
クルーズ会社と船のタイプによって、停泊港が決まると聞いているので、事前に確認したほうがいいと思います。
最新の大型クルーズ船は、郊外に停泊する可能性が高いです。
基本的に、港が街の中心部から遠いケースでは、クルーズ会社が有料で提供するトランスファー、もしくはガイド付きの観光オプションを使うのが便利です。
地元の旅行会社をオンラインで探し、港から直接ピックアップしてもらう、という方法もオススメ。ただし、到着日の数週間前には予約を入れたほうがいいでしょう。
クルーズ船のゲスト数は2000人以上なんてよくあることですし、ほぼ全員が街で観光する計画をしているので、タクシー乗り場に長蛇の列、待てど暮らせどタクシーが来ない…ということも私には何度かありましたので、ご参考までに。
クルーズ客船内の日刊新聞には大事な情報が盛りだくさん!
毎日お部屋に届く日刊新聞には、必ず目を通しましょう。
翌日の天候・出航時間の確認と変更・夕食時のドレスコード(今日はカジュアルでOKとか、オシャレの日など)、大事なニュースは日刊新聞に記載してあります。
特に、お天気ニュースは船の航海を左右する重要な点なので、「次の目的地」に関する情報が、テレビなどで報道される内容よりも具体的。翌日の観光ではどんなスタイル(雨・寒さ対策など)で出かけるべきなのか、準備するのに役立ちます。
(停泊時間)ー(α)=(観光時間):だけど(α)ってなに?
(α)は、下船に必要となる時間です。
クルーズ船の乗客数が少なくとも1000人以上となると、下船手続きにもそれだけ時間がかかります。
上で例に挙げたコペンハーゲンの場合、
(港での停泊時間は8時間)―(下船手続き1時間〜)―(街の中心部への移動に往復バスで1時間)―(遅れないように出航の1時間前に戻る)=(観光に5時間)使える計算になります。
ちなみに、私が前回コペンハーゲンにクルーズで立ち寄ったときに実行した観光プランも、この時間計画でプランを立てたものです。
けれども、トータル5時間をフルに使うことができたのは、数回コペンハーゲンを訪れたことがある私には、街の主要部での土地勘があったから。
もし、ご自分で計画を立てて旅をした経験があまりなく、停泊地を訪れるのも初めて、という場合には、あと1時間余裕をとり、4時間の観光プランで予定を立てるくらいがちょうどいいのでは、と思います。
知らない土地、しかも数時間しか滞在しない場所でイレギュラーが起きると、せっかくの旅が台無しになりますからね。
まだ戻らないゲストがいても、船は出航してしまうので(何度か体験しました)、時間厳守でクルーズ船に戻りましょう!
私が寄港地での観光計画を立てるときには、いつも「その日の状況によってカットできる内容」を考えながらプログラムを作っています。
特にお天気が悪い日には、どの寄港地でも交通が乱れやすいので、港と街の距離が徒歩でいけない所にある場合には、注意が必要です。
そのような状況では、予定していた計画の3分の1はカットして、早めにクルーズ船に戻るように、私は心がけています。
インターネットは寄港地のカフェ・レストランで使うべし
クルーズ船上でもインターネットの利用権を買うことができますが、値段が高いし、なにしろ海上ではつながりにくいので、私はオススメしません。
代わりに、寄港地で見つけたカフェやレストランで、街の雰囲気を楽しみながら、インターネットを無料で使うことをオススメします。
あらかじめ、観光計画を立てるときに休憩プラスインターネット利用の時間をとっておきましょう。
お気楽に楽しむならホップ&ホップバス/ボートの利用が快適
どの停泊地でも、クルーズ船のすぐ近くに「ホップ&ホップ」という観光バスかボートが見つかるはず。
クルーズ船でもチケットが買えますが、その場でもクレジットカードで支払いができます。
乗車/乗船口のすぐ脇に置いてある専用のイヤホンを使えば、音声ガイド(日本語もほとんどの場合ありました)を聴きながら、その街の観光名所めぐりが楽しめます。
チケットは1日(もしくは数日)有効なので、どの駅で降車/下船しても、同じ会社のバス/ボートならまた使うことができます。
そのまま乗っていれば、2時間後くらいには乗車した際に使ったクルーズ船近くの停留所まで戻ってくるのが典型的な走行経路です(でも、間違いないように運転手さんに確認してくださいね)。
ただし、気をつけてほしいのは、クルーズ船の出航時間が迫ると、一斉にホップ&ホップを使って港に戻ろうとする人で乗員オーバー、乗るつもりだったバスに乗れないということが起きる可能性。
バスに乗れない人が続出で、結局タクシーを使って船に戻ったゲストに何度も出会いましたので、その点もプランを立てるときには気をつけてください。
寄港地ごとに「ぎっしり」vs.「ゆったり」観光を使いわける
すでに訪れたことがある観光地に停泊するときや、のんびりしたいなぁという日には、寄港地での観光をしないで客船に残って1日すごす方法もあります。これがとても楽しいのです。
どんなに大きな客船でも、寄港地での停泊時間は船上がほとんど空の状態になるので、豪華客船を独り占めできる最高のチャンス!
乗客はいなくても、船上のサービスはもちろんすべて使えるので、プールでひと泳ぎしてからゆったりスパ体験、遅めの昼食を終え、デッキでまどろんでから午後のお茶タイム、最後の仕上げに美容院というくつろぎプランを楽しむこともできます。
人がいない船上で1日をすごすときには、楽しすぎてつい次回のクルーズ選びを始めてしまうほど、リラックスできますよ。
まとめ:クルーズ寄港地での観光プランを立てるときの7つのポイント
以上、これまでのクルーズ体験から、クルーズ寄港地でのプランを立てるときに大切なポイントをご紹介しました。
みなさんのクルーズ旅行計画に、少しでもお役に立てばうれしいです。