スイス漂流四半世紀以上の私、海外生活でさみしいことのひとつは、同窓会にまったく参加できないこと。
「男闘呼組が29年ぶりに再結成、音楽番組にサプライズ出演!」というニュースを見て、思いがけずかつてのクラスメイトに会えるような懐かしさを覚えました。
とはいえ、男闘呼組メンバーのその後の活動を知らなかった私、「あの人たちは今、どんな様子なの?」と、ちょっと怖いもの見たさ的な複雑な思い。
だってね、私の親友が同窓会を訪れた際、「なぜあんなお婆さんがこの会場に紛れ込んでいるの?」と思ったら、それが同級生のひとりだったと、ものすごいショックを受けていたことがあったのです。
ようこそ、アラカンの世界へ。誰もが通る道よ(笑)。
男闘呼組再結成のテレビ出演:前田耕陽のヒョウ柄から大阪を自動変換
だけど、よかったわ。男闘呼組の皆さんは、いい感じに年齢を重ねた風で、ホッと一安心。
昔人気者だった男の子が、かつての面影ゼロの油ぎったおっさんになってたら、自分の老化は棚に上げて、ガッカリするものなのよ、年食った女の子としては。
でも、酸いも甘いも噛み分けて大人になった男闘呼組のメンバーが、本当に楽しそうに一緒に演奏している姿は、胸を打つものがありました。
懐かしさで胸がいっぱいになって、画面を見ていた私は、突然目が釘付けになったのです。
「あれ、前田耕陽さんは、大阪の出身だったっけ?」という疑問が頭に浮かんで、落ち着かない。
私の脳内では、
前田耕陽さんはヒョウ柄の服を着ていると認識
→ あれ、確か東京の出身じゃなかった?と、おぼつかない記憶をたどる
→ 前田耕陽さんの靴もヒョウ柄であることを画面で認識
→ 筋金入りのヒョウ柄ファンと思われる前田耕陽さんは、大阪人に違いないと確信
といった、「ヒョウ柄=大阪」の自動変換が行われたのです。
動画視聴後に検索してみたら、前田耕陽さんは東京都のご出身だけど、現在では大阪にお住まいと判明。
やっぱり、「ヒョウ柄=大阪」だったのね、と妙に納得したのですが、それにしてもなぜ、「ヒョウ柄=大阪」なのかが気になってたまらない。早速、調べてみることにしました。
【ヒョウ柄といえば大阪】大阪人がヒョウ柄を好むワケ
「ヒョウ柄=大阪」という無意識レベルでの私の認識は、世間でも浸透しているステレオタイプのようです。
テンミニッツTVが、大阪の街で大阪出身者に取材した記事によれば、
- 商売の街・大阪では、毛皮より安いのに高級感があるヒョウ柄が好まれる
- 大阪では「目立つこと=オシャレ」なので、主張の強いヒョウ柄が人気
- 阪神タイガースのイメージカラーと一致するから
- 大阪では、販売されているヒョウ柄アイテムが多い
とのこと。
参照元サイト:テンミニッツTV <大阪のオバちゃんはなぜヒョウ柄が好きなのか?>(更新日2016/12/18)(閲覧日2022/07/23)
ヒョウ柄アイテム所有率ゼロの私は生粋の「すましてる」東京人
ヒョウ柄は大阪のオバちゃんのイメージがあるので、大阪のお若い方は、あえてヒョウ柄を避ける、なんて情報もありました。
私は東京の出身なのですが、アラカン人生でまだ一度もヒョウ柄アイテムを購入した経験はなし。母もヒョウ柄は持っていなかったし、ご近所さんや友人でも、ヒョウ柄を持っていた人には、身近で遭遇した記憶がありません。←この発言自体が、「東京の人はすましてる」ことになって、叩かれそう。
でも、「ヒョウ柄=大阪」ならば、東京は何なのかしら…。だけど、出身地が東京の人そのものが実は多くないから、東京の個性に結びつくデザインは、見極めにくいのかもしれませんね。
スイスに来てからは、娘の担任だったスイス人の小学校の先生が、ヒョウ柄のハイヒールを履いていらしたことがあります。ベルンのご出身でしたけど、ご先祖様に大阪のDNAが混ざっていたのかも(笑)。
ヒョウ柄専門店「なにわ小町」店主・高橋真由美さんの発想が素敵
大阪新世界市場にある「なにわ小町」は、アニマル柄だけ1万点の品物を取り扱う専門店。
MBS―NEWSが、店長の高橋真由美さんにインタビューした動画↑を拝見したのですが、迫力あるお店のディスプレイだけではなくて、高橋さんが「ごっつええ感じ」なお人柄!
アニマル柄ばかりのお店をオープンしたのは、なんと高橋さんが60歳の時。現在70歳という高橋さん、エネルギッシュでと〜ってもお若い!
開店当初は客足が伸びなかったものの、今では全国からヒョウ柄ファンが集結する有名なお店になったそうです。
そんな高橋さんが、令和を生きる世代に贈る「思い切ってやることが大事」というメッセージの説得力が、200%。
やっぱり目標を持ってほしいですよね
引用元:MBS―NEWS <【特集】『ヒョウ柄専門店』を営む70歳「いくつになってもヒョウやトラが似合わん人はいない」大阪の名物店主に人生のコダワリを聞く>
なんかひとつが崩れてきたらもうええとか
そうじゃなくて崩れても ひとつのことに一生懸命カーっとやってたらね
お金もお友達もいろんなものが 人間関係も全部ついてきてくれる気がする
「トラやヒョウと似ている」とご自身で分析している、強くて優しい大阪の女性を代表するような力強いメッセージ。
メッセージの内容を実践してこられた高橋さんだからこそ、その重みがキラキラと輝いて心に伝わってきます。素敵。
ヒョウ柄専門店「なにわ小町」店主の高橋真由美さんのこだわりも本物
高橋さんは、斑点の正確な模様を動物園で実際に確認して、完全にオリジナルの柄を作成・販売していらっしゃるそう。
- ジャガー:黒い円の斑点の中に、さらに黒い斑点がある
- ヒョウ:斑点なし
- ピューマ:黒い点だけ
という詳細な違いを、初めて知りました。次回動物園を訪れる時には自分の目で確認しなくちゃ。
なにわ小町店主・高橋さんのパワーに押されヒョウ柄に購買意欲が湧く
・・・どうしよう、「なにわ小町」のオンランショップを見ていたら、まさかの事態が発生よ。
<【ヒョウ柄】おしとやか女性手袋>という商品が欲しくなってしまったのだけど、あいにくと海外発送は受け付けていないとのこと。
次回、あべのハルカスにある大阪マリオット都ホテルにまた宿泊するときには、なにわ小町まで絶対に足を伸ばすと、決めました。お店に直接伺えば、店主の高橋さんからものすごいポジティブパワーを授けてもらえる気がするので。
うまく乗せられて、ショッピングが終わる頃には全身ヒョウ柄のコーディネイトになっているかもしれないけど、なんだか楽しそう!
外部リンク:なにわ小町 オンランショップ
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「なにわ小町」の店長・高橋真由美さんのお誕生日にプレゼントしたくなるケーキを発見!