違法通報が“趣味”の18歳、ドイツで大炎上:迷惑すぎると市長も困惑

スイスライフ

他人の違法行為(重点は駐車違反)を見つけて通報するのが“趣味”と公言して憚らない、18歳のドイツ人男性。

ヨーロッパで最多の発行部数を誇るドイツ週刊誌『Der Spiegel』のテレビ番組『シュピーゲルTVレポート』が、自ら「違法通報主任」と名乗る18歳への密着取材を報道して以来、ドイツ全土と隣国スイスで話題が大炎上中です。

過剰な「違法行為通報」が趣味の18歳:ドイツ大炎上の背景とは

  • 自称「違法通報主任」、ニクラス・マテイさん(18歳)の趣味は、駐車違反の通報
  • 本人の申告によれば、2023年度はドイツ全土で4000件以上、総額約2250万円(140’000ユーロ 2024/03/08のルート、1ユーロ=161.50円で換算)の駐車違反を通報済み

ユーチューブ動画↑で最大の見所は、16:30〜。

違反駐車をせっせと摘発中のマテイさんの自転車が倒れ、停めてあった車に接触。

マテイさんはすかさず倒れた自転車を起こし、「何も起きなかった」と発言するのですが、取材中のカメラの目はごまかせません。

彼の自転車が、車体につけてしまったひっかき傷を、カメラはキャッチ。

自らの違法行為を通報せざるを得ず、その場に駆けつけた警察官に、35ユーロ(約5700円)の罰金を取られる事態発生という、信じられないオチがついています。

これは流石に度が過ぎる?!違法行為の通報例

これは流石に度が過ぎる?!違法行為の通報例

『シュピーゲルTVレポート』放映以来、SNSで駐車違反取締のさまざまなミームが拡散されたり、ラッパーが彼を題材に曲を作ったりと、大炎上。

特に、グレーフェンハイニッヒェンの市長は、過剰通報にとてもお怒りのようで、市内でマテイさんが通報した900件の違法行為(2023年)の内、実際に罰金が必要だったのは、わずか12件と指摘。

度が過ぎる通報行為は、警察・消防への業務妨害だと批判しています。

市長さん自らが、例に挙げているマテイさんによる通報内容は、

  • 道にあった小枝が理由で緊急通報により消防員を呼び出し
  • 騒音による迷惑通報:自宅でラジオを流しながらのバーベキュー/日曜日に植木鋏で庭の手入れ

など。

スイスの大衆紙・ブリックで報道された通報内容と、些細な内容で警察に電話をする動画の様子を見る限り、市長さんが憤慨してしまうのも仕方ないのでは……と思うのですが、皆様はいかがでしょう?

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「この人が隣人でなくて良かった」と、安堵のため息をついたあなたは、幸せ者。

『シュピーゲルTVレポート』に登場した主役に負けないほど、「他人の行為はすべて気に障るけれど、自分の行為は何でもあり」という隣人に悩まされた私たちが、意を決して警察に通報・民事訴訟を起こしたお話は、別記事にします。

この半年間、もう本当に大変でした。

スイスの闇は、深いのですぞ〜。

アルプスの少女・ハイジの世界は、どこへ行ってしまったの……(涙)。

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