【クルーズ黒歴史】夫、キャプテンズディナーにサングラス姿で参上

クルーズ虎の巻

クルーズファンのわが家の黒歴史。それは、夫が蝶ネクタイにサングラスの服装でキャプテンズディナーを訪れる羽目になったこと。

夫がなぜ売れないハリウッドスターもどきのスタイルでディナーに向かったのか…。

皆さまもデッキではご注意あそばせ!

【クルーズ3日目】航海日:晴れ・風やや強し。豪華客船ステイを満喫

航海中の豪華客船

あれは確か、バルセロナからカサブランカへと向かう航海日のこと。

前々日の寄港地・マルセイユでは、有名なプチトランに乗って観光名所巡りを楽しみ、お土産屋さんで名物の石鹸を何十種類もショッピング。

そして、バルセロナではガウディによるカサ・バトリョを見学。サン・ジョセップ市場で珍しいおやつをアレコレいただき、ランプラス通りを散歩するという大忙しの2日間を過ごした私たち一家は、航海日のこの日、すっかりリラックスムード。

ルームサービスで頼んだ朝食を、お部屋のバルコニーでのんびり楽しんでから、船内にあるショッピングモールをゆったり散策。

その後、きらびやかなホールで催されたマティネのピアノコンサートでは、カプチーノを片手に素晴らしい演奏に耳を傾ける…。

もう、これこそが、クルーズ旅行の醍醐味なのです。

「1粒で2度美味しい」(←有名だった昭和のCMね)じゃないけれど、豪華客船の旅って、本当に楽しみどころが満載なのです。

【クルーズ3日目】航海日:昼食後、船上デッキへ。イルカを発見

【クルーズ3日目】航海日:昼食後、船上デッキへ。イルカを発見

お食事が美味しいからなのかもしれませんが、クルーズ航海日になると、なぜか「食べても食べても、まだ食べられる」状態に、胃袋が変身してしまうのです。

あの現象、何なのでしょう。

いつも家族で首を傾げているのですが、なぜか胃袋が、たたんだエコバッグサイズから、イケアのショッピングバッグ(例の青い品)に大変身を遂げてしまうのが、本当に不思議。

食べすぎても太らないように、クルーズ船内の移動は「階段オンリー」を心がけている私たちは昼食後、「午後はデッキで海を見ながら読書だから、あと2階分、頑張って歩く!」などと息を切らせつつ船上デッキに到着。

すると、目の前に360度広がる大海原で、なんとイルカのグループが遊んでいるのを発見!

クルーズ船のスタッフに聞いたのですが、イルカは客船のまわりに立つ波で遊ぶのが、大好きなんですって。

たしかに、クルーズ中はイルカのグループに遭遇できる機会が多々あるのですが、その偶然が起きるたびにうれしくなって、クルーズの魅力がさらに増した気分になるのです。

【クルーズ3日目】航海日:風の強いデッキで、夫のメガネが…

【クルーズ3日目】航海日:風の強いデッキで、夫のメガネが…

豪華客船の船上デッキは、たとえ風速が強くない日でも、風の強さに驚かされることが、しばしばあります。

私たちが乗船していたクルーズ船は、15階建ほどの大型船でしたので、やや強い風が吹いていたその日は、なおさらのこと。

とはいえ、その日はデッキが封鎖されるほどではなく、帽子やスカーフが飛ばされないように気をつけなくちゃね、程度の風の強さでした。

はしゃぐイルカたちの姿も十分堪能できたし、ではデッキチェアでくつろげる場所を探しましょう、と話していた私たちが、やや細めの通路に差し掛かったときのことです。

娘と私の前方を歩いていた夫が振り返り、「ここ、風が強いから気をつけて!」と言ったその瞬間、信じられない事件が発生。

なんと、夫のメガネが風で飛ばされてしまったのです!

クルーズ旅行前日に新調した超軽量最新鋭モデルの夫の眼鏡、海の藻屑に

クルーズ船の横で遊ぶイルカと風で飛ばされたメガネ

夫がかけていたメガネは、クルーズ旅行がスタートする前日に、届いたばかりのおニュー品。

「最新鋭の技術を使用した、超軽量素材による新型フレーム」とのことで、楽しい旅に間に合うよう、メガネ屋さんがあえて旅行日程の前日までに仕上げてくれたのです。

その軽さが仇となり、最新技術を駆使した夫のメガネは、フワフワと踊るように風に吹かれ、私たちの目の前、けれども手は届かない、船側から2メートルほど離れた空中で、風船のように漂っていました。

そして、やがて風に流されて、波と戯れていたイルカたちの近くで海中へと消えていった、超軽量メガネ。

こうして、「細いけれども丈夫で長持ち」するはずだった夫のおニューメガネは、出来上がってからたった4日で、海の藻屑となったのです。

ショックを受けたものの、デッキチェアでくつろぐ頃には、「旅行保険の『損失内容』調べてみたんだけど、『客船デッキ上でメガネが飛ばされた例』は、記載がないや…。やっぱ、ないよねそんなこと」(←あるわけないっつーの)などと自虐ネタで笑顔を見せていた夫。

私のようにド近眼ではないので、「ものすごく遠い景色を見ることと、文字を読むのには不便だけど、まあ少しぼんやりするくらいだから、旅行を楽しまなくちゃ」と、キャプテンズディナーの開始時刻が迫る頃には、夫は元気を取り戻していたのです。

大変!その晩のキャプテンズディナーでサングラスをかけると夫がごねる

サングラスをかけた蝶ネクタイスーツ姿の男性

キャプテンズディナーは、クルーズ旅行のハイライトのひとつなので、おめかしするのも、とっても楽しみ。

ところが、「僕は準備できたよ」と、ディナー用に着替えた夫の姿を見て、唖然としました。

スーツに蝶ネクタイ姿の夫は、夜、しかもクルーズ船内だというのに、サングラスをかけていたのです。

「ちょっと、何それ。なんでサングラスかけるの?」という私の問いに、「だって、サングラスは度が入っているから。メガネがないと、メニューの文字が読めないんだもん」という夫。

キャプテンズディナーでは、クルーズ船のスタッフが勢揃いしてレストラン入り口でゲストに挨拶するのが恒例なのですが、その会場に蝶ネクタイとサングラス姿で向かおうとする夫の姿は、どこから見ても有名人気取りの変な人。

娘と私は声を合わせて、「お願い、本当に変だから、やめて。せめて、メニューを読む瞬間までサングラスは外して」と頼んだのですが、当時夫が愛用していたのは、映画「メン・イン・ブラック」で使われていたレイバンのサングラス。

このレイバンモデル、カーブが大きめの型なので、スーツのポケットにも、私たちのミニサイズ・パーティーバッグにも収まりきらない。頭に乗せておくのも変なので、仕方なく「セレブもどき」スタイルの夫と共に、レストランへと向かいました。

キャプテンズディナー用のカメラマンに激写されるわが家

カメラマン5人

キャプテンズディナーといえば、欠かせないのがカメラマン。

クルーズ船上では、さまざまなイベントのたびにカメラマンの写真撮影が行われるのですが、この晩の私たち一家は、本当にパパラッチに囲まれた気分でした。

全身から、「売れてないハリウッドスター気取りだから、写真よろしく」オーラを出していた夫のせいで、バシャバシャバシャといつも以上に写真を撮られ、角を曲がるたびに別のカメラマンに捕まった私たち。

そのうちカメラマンの人にのせられて、3人でポーズまで取ってフォトセッション。←これって、船内の撮影に適したコーナーに設けてある場所でするので、恥ずかしげもなく人前でポーズを決めているという図々しさ(笑)。

そんな私たちのキメキメポーズを眺めていたイタリア人のカップルが、撮影を終えた私たちに、話しかけてきました。

ドン・コルレオーネ風の恰幅のいい紳士と、イタリア版叶姉妹的なマダムのこのおふたり。映画のシーンから飛び出てきたかのように素敵なゴージャスカップルだったのですが、「いやぁ、キャプテンズディナーにサングラスをかけて登場するというのは、クルーズベテランの私もまだ思いつかなかったアイデアでした。次回のキャプテンズディナーからは、あなたのスタイルを真似することにしますよ。ワッハッハ」とご機嫌の紳士。

その次の回のキャプテンズディナーでは、おふたりとも本当にサングラスをかけてレッドカーペットを歩いていました!

叶姉妹的なマダムは、ドレスに似合うきらびやかなサングラスを、わざわざクルーズのショッピングモールで探して購入したという、熱の入れようでした。

こうして、とことんパーティ気分を楽しめるのも、クルーズ旅行ならではの醍醐味だと思います。

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あれだけ大騒ぎの状態で、キャプテンズディナーにサングラスをかけて参上した夫ですが、レストラン内の照明が暗く、度付きサングラスではメニューの文字を読むことができないと発覚。結局、ウェイターさんに全部読み上げてもらっていました。

まぁ、パーティ気分が盛り上がったので、今となっては笑える思い出話です。

私のクルーズ体験から、客船旅行に持っていくと便利なアイテムを、別記事でご紹介していますので、興味のある方はコチラ↓へどうぞ。メガネのストラップもお忘れなく(笑)。

おめかし用アイテムをセーブすることなく、できる限り荷物のムダを省くために私がオススメしたい、クルーズでの洗濯に関する情報は、コチラ↓です。

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