こんにちは! クルーズ旅行でこれまでに23ヵ国へ渡航した経験のある、スイス在住のユキです。
「旅行が好きだけど、なんとなくクルーズは気がすすまない」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
実は私も長年、クルーズを敬遠していたひとり。
昔は航空会社に勤めていたこともあり、「旅行といえば、ヒコーキ」と、初めはクルーズに無関心だったのです。
ところが、猫の世話を通じて知り合ったご近所さんがクルーズ会社の社員で、彼女の旅の話がとても面白い。
そこで、一度だけのつもりでクルーズの旅を試した私は、すっかり魅了されてしまいました。
だけど、「実際に乗船してみたら、クルーズは苦手だった…」という友人・知人もいます。
誰もが自分なりの好みがありますから、意見がわかれるのも当然ですよね。
そこで今回の記事では、実際にクルーズ旅行を体験した後、「私はクルーズに向かないタイプ」と結論を出した人たちは、クルーズの何が苦手だと言っていたのか、という7項目をピックアップしてみました。
苦手な点が具体的にわかれば、クルーズに興味があるけど未体験の方が、ご自分に合っている旅のスタイルなのかを見極めることができると思うので、参考にしていただければ幸いです。
【クルーズが苦手な理由】①No.1は人いきれ
私がニューヨークにいったときの船は、客室数が約2200、約5700人が乗船できる超大型で、しかも満室。
さらに1500人ほどの乗組員も加わると、実に約7200人が船上にいることになります。
もちろん船もそれだけ大きいので、混み合っているわけではないけれど、ヘミングウェイの老人と海のような回想に思いを馳せる環境だとは言えません。
私自身、いつも人に囲まれているのはあまり好きではないので、
- 必ずバルコニー付きの客室にして、ひとりになりたいときには部屋で景色を楽しみくつろぐ
- 早朝、まだ人が少ないうちにデッキでのお散歩とコーヒーを楽しむ
- 夜、ショーが終了してからデッキで星空と波音に囲まれ至福のときをすごす
といった対策を取り、クルーズの旅を楽しんでいます。
↑早朝、ニューヨーク入港時、部屋からの風景。宝石箱のような美しさに、ただただうっとり。
【クルーズが苦手な理由】②食事の際、同席する他人と会話するのが嫌
クルーズ会社によりますが、夕食時の座席があらかじめ指定されているケースだと、旅行のあいだ、いつも同じゲストとテーブルを囲むことになります。
座席の変更はなかなか認められないようなので、嫌ならセルフサービスのブュッフェレストランか、他の有料レストランで食事をする手もありますが、たまたま同席になった人とおしゃべりする機会を楽しめるか、メンドウだと思うかで、クルーズの向き不向きが決まるとのでは、と思います。
気になる場合は、予約を取る前にすべてのお食事が自由席なのかどうか、クルーズ会社に確認してみることをオススメします。
また、二人がけのテーブルは数が少ない上に大人気。ですから、旅の予約を取る段階で、クルーズ会社に二人がけ希望と連絡を入れるのもいいかもしれません。
【クルーズが苦手な理由】③特別なドレスコードが面倒くさい
キャプテンズ・ディナーだけではなくて、「今晩は赤い色の服で」などのドレスコードが出ることがあります。
手持ちのモノに合う色がなければ、無視して平気なドレスコードなのですが、この点を「おもしろい」と楽しむか、「あーあ」とメンドウに思うかも、人それぞれにちがう点ですよね。
1年のほとんどをクルーズ船上ですごす乗客のなかには(これが予想外に多くてオドロキ)、カラーパレットのような色小物でバリエーションを揃えて、すべてのドレスコードに対応できる準備をして楽しむ人もいるんですよ。
【クルーズが苦手な理由】④客室が狭いのがイヤ
同じ旅行費用で、たとえば海辺のホテルなら広々としたジュニアスイートが取れたのにと考えるか、クルーズの付加価値を楽しめるから狭めのお部屋でOKと思うかも、向き不向きに影響を与えるポイントでしょう。
クルーズ旅行中はいろんなイベントがあるので、実は客室ですごす時間はあまりない、というのが私の印象です。
【クルーズが苦手な理由】⑤乗船後、サービスに不満足でも下船は困難
旅の内容と宿泊先が連携しているクルーズでは、自分の予想とサービス内容がちがう場合でも、下船イコール旅程のキャンセルにつながるので、問題は複雑です。
1泊2日のミニクルーズを予約することもできるので、まず実際にクルーズを体験して、船上の雰囲気が自分に合っているか試してみるといいのではないかと思います。
【クルーズが苦手な理由】⑥どこでもつきまとう待ち時間にうんざり
あらゆることがうまく管理されているという印象を受ける船上ですが、
- お食事やショーの時間だと、エレベーターにすぐ乗れない
- 寄港地での下船手続きに待ち時間はつきもの
などの点が気になる人もいるようです。
私は大勢の人がエレベーターを使うときには、あえて徒歩で階段を利用するように心がけています。船上だとつい、食べすぎてしまうので、待ち時間の節約もかねて最適の方法です。
もし階段を使うと、こんなサプライズがあります。
私が乗船したクルーズ客船にあった、スワロフスキーの階段。気分だけはシンデレラ♪(目が眩まないようにご注意)
【クルーズが苦手な理由】⑦寄港地での観光はせわしくて物足りない
クルーズ旅程の寄港地での観光スタイルは、時間の関係から街の雰囲気を味わうレベルなので、物足りないと思う人もいます。
確かにじっくりと時間をかける観光はできませんが、クルーズで訪れた場所を、次回のシティ・トリップの目的地に決めるきっかけにするという人も多いです。はい、私もそのひとりです。
まとめ:クルーズに向き不向きはある?不向きさを確認できる7項目
自分への向き不向きがはっきりしないために、クルーズを避けてしまうのはもったいないし、反面、苦手なタイプなのかもしれないのにクルーズに出かけても、旅行が楽しめなくて残念な結果になってしまいますよね。
今回の記事でまとめた内容で、クルーズに興味があるけど…とためらっている人が旅の計画を決める際の参考になればいいな、と願っています。